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弘前のホテルで対コロナの取り組み 県民向けやテレワーク応援プランも

テレワークで利用できるアートホテル弘前シティのダブルルーム(写真提供:アートホテル弘前シティ)

テレワークで利用できるアートホテル弘前シティのダブルルーム(写真提供:アートホテル弘前シティ)

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 弘前市内のホテルが現在、新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みを行っている。

鍛冶町近くにあるドーミーイン弘前

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 弘前は4月下旬から5月上旬にかけて200万人が訪れるとされる「弘前さくらまつり」や8月には「弘前ねぷたまつり」が開催され、観光客でにぎわいを見せる。今年はどちらも開催は中止となり、弘前の宿泊業界では大きな痛手となっている。

 弘前の繁華街・鍛冶町に近い「ドーミーイン弘前」(弘前市本町、TEL 0172-37-5489)は5月8日、「青森県民限定お得に宿泊プラン」の販売を始めた。「県をまたいだ移動を控える中、地元民向けに家族で宿泊を楽しんでいただくために考えた」と同担当者。

 1泊朝食付きで5,500円に設定し、18歳以下の子ども向けの添い寝は無料となる。客室清掃において、消毒液による拭き上げや空間除菌を徹底し、宿泊客の安全を確保するという。担当者は「温泉や朝食で気分転換やリフレッシュしてほしい」と話す。

 弘前駅前にある「アートホテル弘前シティ」(大町、TEL 0172-37-0700)では4月17日からテレワーク応援プランの販売を始めている。7時~22時の最大15時間滞在可能なプラン(1人=3,000円、2人=2,000円)。部屋を選ぶことはできないが、17平方メートルのダブルルーム以上の大きさとなる。WI-Fiは利用無料。

 担当者は「増加するテレワークをホテルで活用してもらいたいという需要に対応するプラン。自宅での仕事は集中できず、ホテルだと集中できたといった声がある」と話す。どちらも6月30日まで。

 弘前公園に近い「ホテルニューキャッスル」(上鞘師町、TEL 0172-36-1211)は、一部のレストランとウエディングなどの営業は行っているが、宿泊は6月30日まで休業。ホテル内にある4店のレストランなどで始めたテークアウト企画「お弁当決戦」は、当初5月8日までを予定していたが、31日まで延長した。

 同ホテルの山崎浩さんは「非常事態宣言は全国的に解除されたが、宿泊客がすぐに戻るというわけではない。弘前の場合、8月までは大きな宿泊が望めず、第2波といった感染拡大の恐れもある。状況によっては宿泊休業の延長も検討している」と話す。

 山崎さんによると、祭りだけでなく、スポーツ大会や街のイベントなども中止となっているため、売り上げ回復は当面厳しいのではという。「今は宿泊以外で当ホテルを利用していただくサービスを優先し、スタッフの安全や安心を守り、慎重に考えていきたい」とも。

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