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青森・板柳にタイランドカフェ「スイップホック」 国際結婚の夫婦が出店

会津将生さん(右)と妻のチャノックナン(プイ)さん(左)

会津将生さん(右)と妻のチャノックナン(プイ)さん(左)

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 北津軽郡板柳町にカフェ「スイップホック タイランドカフェ」(TEL 0172-40-3258)が4月30日、オープンした。

岩木山が見える店内

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 タイ料理とタイのカフェメニューを提供する同店。板柳出身の会津将生さんとタイ・バンコク出身で妻のチャノックナン(プイ)さんが出店した。

 会津さんは青森市で会社員として勤務していた。プイさんは2013(平成25)年に来日し、青森中央学院大学の大学院生として通学。卒業後も青森市に在住した。2人は、会津さんの営業先だったカフェにいたところ知り合いとなり、2018(平成30)年に結婚。開業の準備はその時から始めていたという。

 「青森市や弘前市での開業も考えたが、最終的に地元である板柳町に決めた。岩木山を眺めることができる立地で、プイさんの両親にも見てもらい後押しされた」と会津さん。店舗面積約11坪で客席数は14席。店のコンセプトは「ゆっくり落ち着いていられる場所」とし、内装はプイさんが担当した。

 店名の「スイップホック」はタイ語で「16」。2人の誕生日が16日で、ラッキーナンバーとしていることから。ロゴマークの豚はペットにしたいほど好きという点と成功や繁栄を象徴している。豚がかぶる王冠はマグカップにし、黒はコーヒーの色。右にフォークと左にスプーンを描いたのはタイのテーブルマナーから。

 準備期間に、沿道を歩く人からは「美容室ができるのか?」と聞かれたり夜にライトアップされたような外観に驚いたりする人もいたという。オープンをSNSで情報発信したところ想定以上の反応があり、「板柳町にタイ料理店ができる」と喜ぶ声や「SNSを見て来店した」と報告する人、1日に2回も訪れる客もいたという。

 メニューはグリーンカレー(800円)やマッサマンカレー(800円)、パネンカレー(800円)、ガパオライス(700円)など。タイ産の食材を取り寄せ、プイさんが現地の味を再現する。ドリンクメニューのタイコーヒー(400円)はタイ産のコーヒー豆を使い、「極濃マグマチョコレートミルク」(450円)やチェチェココア(350円)「タイティーラテ」(400円)などタイのカフェで定番メニューを提供。全メニューをテークアウトに対応する。

 今後についてプイさんは「カフェはスタートで、青森とタイを結ぶようなビジネスを起業したい。何かを始められたら」と話す。会津さんは「タイの物を当店で販売したり、青森の食材をタイで売ったりすることもできれば」と話す。

 営業時間は10時~17時。木曜・日曜・祝日定休。

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