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弘前に中華料理メインの「モアイ食堂」 世界旅行夢見る夫婦が開業

モアイ食堂の秋元勇樹さん(右)と良子さん(左)

モアイ食堂の秋元勇樹さん(右)と良子さん(左)

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 弘前に中華食堂「モアイ食堂」(弘前市境関、TEL 0172-26-6086)が5月8日、オープンした。

モアイ食堂の店内

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 「地元に愛される食堂」を目標に秋元勇樹さんと妻・良子さんが開業した。昨年10月に閉店した「らぁめん倉崎」跡地に出店。店舗面積は約20坪、席数は26席。カウンター席と小上がりスペースを改修し、テーブル席を作った。

 勇樹さんは「中華料理 みんぱい」(八幡町)で高校時代からアルバイトとして働き、10年以上在籍した。料理人に憧れを抱くようになり、いつかは自分の店を持ちたいと考えるようになったという。一方で19歳の頃に海沿いの道路を移動する自転車ツーリストに感動し、自身も北海道やアメリカの西海岸、日本列島縦断に挑戦する旅好きとなった。

 良子さんは飲食店のアルバイトをきっかけに接客が好きになり、カフェや居酒屋、弁当店などさまざまな業種を経験。「お客さまと接することが好き」と、3店を掛け持つこともあったという。

 2人が知り合ったきっかけは、良子さんが働いていたカフェに毎週月曜に勇樹さんが訪れて「月曜のお兄さん」と呼んでいたことから。共通の知り合いから紹介され、「月曜のお兄さんだと、思わず笑ってしまった」と良子さん。勇樹さんは「みんぱいの定休日が月曜だったから」と振り返る。

 2人は意気投合し、世界一周の計画を立てるが、「中東地域で安定しない情勢だった頃で、今ではないんだなと感じた」と勇樹さん。2人は結婚し、良子さんが出産したため、世界旅行は保留のままという。

 店名は世界旅行で行ってみたい土地の名前を付けようと考え、「オーロラ食堂」や「イースター食堂」など候補案があった。勇樹さんは「ふと『モアイ食堂』を提案したところ、即決された」と話す。良子さんは「語感が良かった」と笑顔を見せる。

 メニューは「今週のモアイ定食」(900円~)、ユーリンチ定食(900円)、マーボー豆腐定食(900円)、肉野菜炒め定食(900円)など中華料理が中心。定食には豚汁が付く。「おなかいっぱいに満足してほしいから」と勇樹さん。単品メニューに、春巻き(2本=300円)、ご飯(200円)もあるが、現在はメニューを絞った営業という。

 勇樹さんは「大変な時期にオープンしてしまったが、自分が好きな地域の食堂のように長く続けていきたい」と意欲を見せる。「世界旅行はしばらくお預け」とも。

 現在の営業時間は11時~14時、16時~19時。夜の営業はテークアウトのみ。

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