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弘前大学で子ども向けアニメ動画の新ストーリー 学生がプレゼン

アニメ「ポリポリ村のみんしゅしゅぎ」のワンシーン(画像提供:蒔田純さん)

アニメ「ポリポリ村のみんしゅしゅぎ」のワンシーン(画像提供:蒔田純さん)

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 弘前大学(弘前市文京町)で11月13日、アニメ動画「ポリポリ村のみんしゅしゅぎ」の新ストーリーを提案する学生によるプレゼン大会が行われた。

学生にプレゼンさせる狙いを話す蒔田純さん

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 「ポリポリ村のみんしゅしゅぎ」は、同大学教育学部専任講師の蒔田純さんが子ども向けに製作した政治や選挙の仕組みを伝えるアニメ動画。蒔田さんは同アニメを使った出前授業を今年6月から市内の小学校で行っている。現在は、県外からも依頼があるという。

 出前講座は、子どもたちにアニメを視聴させた後、2つの意見に分かれた村長選に投票させるという内容で、投票結果によって2つのストーリーを用意している。「投票の大切さを学ぶと同時に、相手の意見を尊重したり建設的な反論を行ったりできる健全な議論の場を経験してほしい」と蒔田さん。

 今回のプレゼン大会では、蒔田さんが作ったストーリーとは別の内容を学生たちが考えた。蒔田さんは「多様化している社会問題は私一人で伝えることができない。学生たちに考えてもらうことで異なる視点を取り入れ、出前講座の内容を深めていきたかった」と話す。

 プレゼンした学生は5人。審査に参加したのは小学生教員や大学関係者など約20人。学生たちのプレゼンには、LGBTや難民問題、貧困対策を取り上げるなどテーマはさまざまで、「どのテーマもアニメにしたい内容」と蒔田さん。

 中には審査員から厳しい質問を受ける場面もあったが、最終的には参加者らの投票によって「異文化理解」をテーマにした教育学部3年・工藤みなみさんのプレゼンが選ばれた。

 蒔田さんは「インバウンドが増えている日本で、他国の文化を受け入れたり尊重したりする習慣が増えているという背景がある。学生たちと一緒にブラッシュアップし、アニメ化したい」と話す。

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