青森・田舎館(いなかだて)の第2田んぼアート会場(田舎館村高樋)で2月8日、「冬の田んぼアート2019」展示が始まった。
田んぼアート会場を使ってスノーシューで歩いた足跡で模様や図柄を雪上に描く「冬の田んぼアート」。スノーアートを制作したのはイギリス人スノーアーティストのサイモン・ベックさんから技術を継承したという市民団体「スノーアーティスト集団 It's OK.」。メンバー8人が約6時間かけて横140メートル、縦70メートルの会場にスノーアートを描いた。
今回のテーマは「津軽平野(the Tsugaru Plain)」。岩木山や岩木川、リンゴなどをイメージした図柄となっている。同団体代表の田澤謙吾さんは「地域に根ざしたものとした」と話す。
「制作はマイナス8度の中、大寒波による猛吹雪で周囲の見えない状況もあった」と振り返る。「完成した後、最初に作ったところがすでに積雪していて、手直しなどをしてなんとか時間通りに完成した」と田澤さん。「今年は雪が深く、例年より美しく見える」とも。
同日から会場の販売ブースでは、田舎館産の「スチューベン」を使ったホットジュース「キンダープンシュ」(200円)を「冬の田んぼアート」に合わせて提供する。10日には「いなかだて冬花火」と題し、500発の打ち上げ花火を揚げるほか、会場ではキャンドルナイトやスノーアート体験ワークショップなども行う。
展望所入館料は、大人=300円(中学生以上)、小学生=100円(小学生)、小学生未満無料。ライトアップは17時~。2月11日まで。