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弘前大学で学生と社会人の交流会「やわラボ」 地域資源の見聞広げるきっかけに

会場で交流を深める参加者たち

会場で交流を深める参加者たち

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 弘前大学(弘前市文京町)内にある記念会館「コラボ弘大」で12月18日、社会人と学生の交流会「やわラボ拡大版」が開催された。

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 大学生と社会人とのネットワークづくりを目的に企画した同交流会。発起人の櫻田宏現弘前市長は「現在は月2回定期開催しており、途中参加・退席は自由、申し込みも不要。ゆるい交流から生まれたアイデアで新たなことを生み出せれば」と話す。

 櫻田市長は弘前市役所職員だった2008年に、前身の「やわらかネット」を立ち上げた。「当初は会議形式で、新しい観光を進めるために『あれをやればいい』『これをやればいい』というアイデアは出たが、『誰がやるの?』という話になると、参加者が減っていった」と振り返る。

 2013年には「やわラボ」に呼び名を変え、開催場所を弘前大学に移して開いた。世代を超えた人たちが集まり、同じ地域で働く社会人や学生たちが枠を超えて交流できる場として開催。「自由に話ができるように立ち話形式や一つのテーマに絞ることなく、話を聞いてもらったり話を聞くだけだったりでも構わない場」と櫻田市長。

 2015年には、女子大生を対象とした犯罪や子どもに対する声掛けなどが多発していたことから、防犯カメラ20台、防犯灯50基を設置。やわラボに参加した学生らの意見を聞くほか、周辺の町会長らと一緒に現地を視察しながら設置に協力をしたという。学生の発案で新一年生のための弘前観光マップの作成や学生居酒屋をオープンさせるなど、やわラボから実現した企画もある。

 同日は50人以上が参加して、参加者の中には4人の高校生の姿もあった。櫻田市長は「地元には良いものがたくさんあるが、情報が少なく、すべてを知ることは難しい。新しいものを作るのではなく、『あるもの生かし』という考え方で、見る機会や知る機会を作り、どう生かすかを学生たちと一緒に考えていけるようになれば」と呼び掛けた。

 参加した人文学部1年生の太田修平さんは「参加は友達に誘われたことがきっかけ。知り合えることがないような大人たちと話すことができ、自分がやりたいことやできことが整理されるような気がしている。次回もまた参加したい」と意欲を見せる。

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