
世界遺産・白神山地の麓にある西目屋村で2月14日・15日、「白神ピークスフード&クラフトフェスティバル2026」が開催されました。6回目となる今回は、3年連続となる白神山地ビジターセンター「ふれあいデー」との合同開催に加え、津軽ダムのスノーアート、乳穂ヶ滝の氷祭とも同日開催となり、西目屋村全体がイベント一色に染まりました。白神山地や周辺地域の食材を使ったグルメのほか、伝統工芸などのクラフト体験も充実した2日間の様子をレポートします。
フェスティバルは「道の駅津軽白神 ビーチにしめや」と、隣接する「白神山地ビジターセンター」の2会場で開かれました。
今回は【食】【学】【遊】の3つをテーマに掲げています。
【食】:白神山地やその周辺でとれた食材、地域に根付く食などを提供。
【学】:生活や生業をテーマに、津軽塗などの伝統工芸を体験。
【遊】:大型滑り台や雪遊び、雪上ファットバイク体験など。
周辺地域からのキッチンカーを含め、計13店舗の出店が並び、会場は大いににぎわいを見せていました。
「道の駅津軽白神 ビーチにしめや」の屋内では、白神山地に関連した食材や加工品などが販売されました。
一番の人気は、冬の西目屋の特産品「目屋豆腐」。いつもより多く商品を用意していたそうですが、両日ともに午前中の早い段階で売り切れるほどの人気ぶりでした。また、数量限定で「凍み豆腐」も販売されていました。
白神ワイナリー&白神生はちみつshop「BeFavo(ビファーボ)」では、白神生はちみつをトッピングできるソフトクリームが大好評。寒い時期でも行列ができるほどでした。
道の駅の屋外では、さまざまな出店が並びました。特に注目を集めたのは、西目屋村で捕獲された熊肉を扱う「白神ジビエ」。マタギ文化が残るこの地ならではの食体験です。SNSで話題となった「熊肉串焼き」に加え、今回は新たに「鹿鍋」と「鹿串焼き」も提供されました。ジビエ肉は独特の臭みをなくし、多くの人に楽しんでもらえるよう一度加熱処理を行う工夫がされており、熊の串焼きは午前中で完売するほどの人気でした。
また、白神山地の麓・日本海で採れた魚介類を販売する「鶴田漁業」では、深浦町産の大ぶりのタコがゴロゴロ入った唐揚げや、郷土料理のイカメンチ、大きなタラの身と白子がたっぷり入った「タラの潮汁」などを提供。
その他にも、特産品を使ったバーガーやサンド、鯛フライ、自然薯入りたこ焼きなどが販売され、来場者の胃袋を満たしていました。
【学】のテーマでは、「白神山地ビジターセンター」と道の駅内コーヒースタジオ「白神焙煎舎」でクラフト体験が行われました。
津軽塗の研ぎ出し体験は、お子さまも含め多くの方が参加していました。中には朝早くから何度も挑戦し、「身内全員の分を作成した」と話すご家族もいるほどの熱中ぶり。会場では津軽塗の商品販売も行われていました。
【遊】のアクティビティーは、「白神山地ビジターセンター」と「道の駅構内インフォメーションセンター」で行われました。
ビジターセンターでは、毎年恒例の大型滑り台が特別に無料開放され、何度も滑って楽しむ子どもたちであふれていました。他にも、雪だるまやイグルーづくり体験、雪上ファットバイクの乗車体験など、雪国ならではの遊びが満載。
インフォメーションセンターでは、狙ったおもちゃを釣り上げる「おもちゃ釣り体験」を開催。子どもたちは練習をしてから本番に挑み、一生懸命にお目当てのおもちゃを釣り上げていました。
イベント初日には、道の駅津軽白神オリジナルの新商品が4つ発売されました。
このうち「リンゴと米粉のパウンドケーキ」(1,080円)は、西目屋村初となるオリジナル洋菓子。地元産のりんごと米粉を使い、付属の蜂蜜で「味変」も楽しめます。
今回発売された新商品のパッケージには全て「こぎん刺し模様」があしらわれており、西目屋村らしいデザインになっています。
冬支度の風習を次世代につなげるため、杵と臼を使った餅つき体験も行われました。懐かしんで参加する大人の方や、初めて体験するお子さまも交ざり、「よいしょ!」のかけ声とともにお餅をついていきました。だんだんとお米がお餅になっていく様子に会場もほっこり。
2日目にはサプライズゲストとして、ボーカルユニット「ライスボール」が登場。餅つき体験や汁粉の振る舞いのお手伝いをしていただき、会場を盛り上げてくれました。
「白神ピークス」は、冬の白神山地の魅力を発信することを目的にスタートし、年々来場者も増加しているそうです。白神山地と共に暮らしてきた歴史に触れるクラフト体験や、白神の恵みを大切にした食など、西目屋村・白神山地周辺の文化を深く知ることができる興味深い内容が多くありました。
白神山地の暮らしや生活文化、そして冬の体験を伝えていく「白神ピークス」。今後の開催も楽しみです。