テレビや雑誌、映画とその活躍ぶりに気がついていない人も多いかもしれません。俳優の浅倉唯さんは弘前出身。昨年放送された「仮面ライダーリバイス」の中で、異彩を放っていたのが浅倉唯さん演じるアギレラでした。アギレラは主人公と数々の戦いを繰り広げてきた悪の女王で、自分の悪事に気づき改心。物語終盤で正義の「仮面ライダーアギレラ」として生まれ変わり、視聴者の心を見事につかみました。アギレラを演じたことや弘前に住んでいた頃のこと、浅倉唯さんについて、いろいろとインタビューしました。※取材は2022年8月5日に行いました
Q.今は東京に在住している浅倉さん。弘前に戻るとどんなことをするのでしょうか?
弘前に帰ると友達と会ったりするんですが、その時はガストに行ってドリンクバーを頼んで友達とお話しますね。弘前に帰ってきたことを実感するのは岩木山。岩木山を見ると「あ、弘前に帰ってきたな」って思います。
Q.弘前の好きなところは?
私は季節だと冬が1番好きで、雪で真っ白になっている風景の写真を見ては地元に帰った気持ちになっています。やっぱり東京は雪がそんなに降らないので雪景色は私には特別ですね。東京でよく地元を思い返す時に雪景色の写真を眺めています。
Q.弘前ねぷたまつりの思い出を何か教えてください。
子どもの頃に自由参加のねぷたに参加していました。帰りにもらえる参加賞のお菓子を楽しみに…(笑)お菓子を喜んでいた記憶がありますね。それ以降はちょっと人前に出るのが恥ずかしい年頃になって、沿道から見てるだけでした。
中学校の頃に笛を少しだけやっていましたが、すごく下手くそでした。当時からふゅーふゅーとしか音が出なくて、すかすかの音しか出せませんでした。なので今ももちろん吹けないと思います(笑)
Q.弘前の思い出といえば?
家族みんなで弘前公園の弘前さくらまつりへ行くことが子どもの頃は一大イベントでしたね。4月頃になるととても待ち遠しくて。最近も母と2人で見に行きました。パスタを揚げた食べ物、呼び名はわかりませんが、すごい長いやつです。2人で桜を見ながらずっと頬張っていました(笑)
Q.大学進学で上京してから芸能活動を始めています。親の心配や反対などはなかったのでしょうか?
最初は親にまるで言い出せなくて、内緒でオーディションを受けてました。やっぱり話すのが怖くて。母は特に心配だったようで芸能活動については反対していました。私には公務員といった安定した職業を選んでほしかったようです。
それで思いついたのが受かってしまってから話せば、仕方ないと親も納得してくれるんじゃないかって。 既成事実ってやつですね(笑)オーディションに受かっちゃったから認めてくれるよねって形で親に報告したところ、認めてくれました。私の作戦勝ちです! 今は1番身近で応援してくれる存在で、本当に何でも話をできるんです。
Q.東京での生活は?
カフェでくつろぐことが多くてカフェ巡りにはまってます。よくふらっと行くんですが、私あまり気づかれないんですよ。影みたいになっているというか存在が消えてるというか(笑)
都内のレトロなカフェを好んで巡るんですが、古い喫茶店の多い弘前に雰囲気が似てて、とてもくつろげます。弘前には老舗の喫茶店や古い建物を活用したカフェなどがたくさんあって、大人になったいまは弘前の喫茶店が気になってます。当時は行けなくて本当にもったいないことをしたなと(笑)
最近は藤田記念庭園の喫茶スペースが特に今とても気になっていていつか行ってみたいと思っています。弘前で喫茶店巡りができなかった分、いま東京ではカフェ巡りをして故郷、弘前の雰囲気を感じています。
Q.アギレラと浅倉さんの関係は?
私自身、今年1年は変化の年で、それが上手くアギレラ役を通して表現できました。アギレラはリバイスの中で1番変化の多いキャラクターです。私もアギレラが仮面ライダーになることは聞かされていなくて本当にびっくりしたんですよ(笑)でも、上手く私の状況とシンクロしたというか。だからこそ自然とお芝居に出せたのかなあって自分では思います。
アギレラは私にとってすごく力強い存在です。挫折を乗り越えてまた立ち上がることを私に教えてくれました。彼女が私の背中を押してくれたおかげで、アギレラ役を演じることができたような気がします。本当にアギレラは力強い存在です!
Q.有名誌の表紙を飾ることも増えてきました
本当にありがたいです。今でも信じられなくて表紙は慣れません。コンビニとかに自分の顔が並んでる光景に違和感を覚えてます。なんか変な感覚ですね。 両親も喜んでくれているみたいで雑誌に私の写真が載るたびに逐一ちゃんと買ってくれて保存してくれているようですね。
Q.もし東京ではなく弘前で働いていた人生があったとしたら?
「弥生憩いの広場」で動物と遊んでいたいですね。動物が好きなんですよ。子どもの頃はうさぎを飼っていてとても好きでした。今はコーギーを飼うのが夢なんです。
Q.次のステップへどういう目標がありますか?
いろいろな作品に出てさまざまな役をやってみたいっていうのが、まず一つ目標としてはあるんですけれど、なかなか難しいことかもしれません。でも自分にしかできない表現というか自分にしかできない演技を一歩ずつ着実に今後役者として続けて行くなかで見つけられたらいいなって思っています。
アギレラは私にとってそんなことを気づかせてくれたキャラクターでもあります。いつか自分にしかできない表現を見つけられたら、いまはそう思っています。
Q.最後に、弘前や青森に生まれていつかは東京へ行ったり芸能界で活躍したいと思っていたりする人へ向けてメッセージをお願いします。
芸能活動となるとオーディションが上京しないとできないことが多くて、本当にもどかしい気持ちになると思います。私自身それに対してずっともがいてきた部分があるのでよくわかります。
そういう意味で都会にいる人たちと比べたら私たち地方生まれはチャンスが少ないかもしれないし、挑戦を始める年齢も遅くなってしまうかもしれません。それでもこんな私でも諦めないでずっと夢を追い続けてきたからたくさんお仕事をいただけるようになりました。弘前に生まれたことに感謝して、それを逆にがんばるためのパワーに変えて諦めないで挑戦し続けてほしいです。
ありがとうございました!
Q.中みそは食べたことありますか?
もちろんです。大好きです。食べます!
Q.リンゴは食べますか?好きな品種は?
食べます。ふじが好きです。
Q.アップルパイ巡りはしたことはありますか?
アップルパイは好きですけど巡りはまだしたことがなかったです。でもラグノオのスティックのアップルパイはよく食べます。
Q.どこから見る岩木山が好きですか?
富士見橋付近から見る岩木山!
Q.毛豆は食べたことはありますか?
あります!
Q.煮干しラーメンは好きですか?
カップラーメンの激にぼは食べました!十三湖のしじみラーメンが好きです。
Q.イガメンチは食べたことありますか?
あります。というか大好きで自分で作って食べたりしてます!
Q.青森の地酒やシードルなど、青森のお酒を飲みますか?
それってどっちも強い、ですか?(笑) お酒は飲みたい気持ちがとてもあるんですけど、なんかこう身体がついてこないというか(笑)苦手です。
Q.弘前から仕事で通いませんか?
うん、そうですね。でも新幹線の往復で東京~弘前間って4万円近く、結構するじゃないですか!ちょっと高いので、「どこでもドア」があれば本当に弘前から東京に通いたいです。
» 弘前ねぷたまつりに浅倉唯さんが参加 「仮面ライダー」アギレラ役(弘前経済新聞)