弘前経済新聞

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弘前で「新しい生活様式」を取り入れた宴会を提案 経済活動再開を探る

飛沫エチケット棒で口元を隠し会話する。中央は桜田宏弘前市長

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 弘前のまちづくり団体「ユースサミット弘前」が7月1日、「新しい生活様式」の宴会を提案する「弘前エールサミット」を開催した。

ソーシャルディスタンスの目安として会場床に設置された1メートルライン

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 弘前の産業に携わる若者や市内の大学生らがまちづくりを目的に活動する同団体。弘前エールサミットは、地元飲食店をSNSツールで応援しようと今年4月に立ち上がった弘前エール飯(めし)プロジェクト実行委員会の協力で開催した。

 「弘前エール飯」では当初、感染防止や自粛の中で飲食店のテークアウト(持ち帰り)情報を共有することが目的であったが、青森県内では感染者が1カ月以上発生していない状況や弘前周辺においても現在のところ感染者が出ていないことから、「経済活動再開を地域で探る」という目標を掲げ、「新しい生活様式」を取り入れた宴会や外食の場での振る舞い方を提案する場として開催するに至った。

 サミット会場の「フォルトーナ」(弘前市和徳町)では、250人収容のホールに参加者は56人のみとし、10人掛け円卓を6人とするなど、ソーシャルディスタンスに努めた。入場の際はアルコール消毒の徹底やサーモグラフィー測定による体温検査のほか、受付では来場者全員の渡航履歴と緊急時の連絡先などの確認を行った。

 料理は各自配膳で提供し、手酌やグラスの注文を推奨。会話の際は「飛沫エチケット棒」で口元を隠し、名刺交換は1メートル以上の距離を置いた方法やテーブルに名刺を置き、直接の交換は控えるよう呼び掛けた。乾杯の際はグラスを当てるあいさつも廃止し、発声も禁止とした。開催時間は90分。会場内もドアを開けっぱなしにするなど換気にも配慮した。

 同プロジェクト実行委員の秋元駿一さんは「国や県、市が掲載するガイドラインを考慮した上で感染防止に最大限努めながら開催した。アフターコロナやウィズコロナと呼ばれるコロナ後の社会では、今までの生活と異なるため失礼なことも多くあったが、新しいスタンダードとして一つの提案を弘前から発信できたのでは」と話す。

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