弘南鉄道株式会社(青森県平川市)が8月23日、「ラストチャンス!6000系ツーショット撮影会」を開催する。
「元東急6000系」は4両編成で5本、20両のみが生産された希少な車両。ステンレス製の車体は当時としては珍しく、電力回生ブレーキや1台車1モーターといった装備は試験的な役割を果たした。省エネ仕様のため「エコノミカルカー」とも呼ばれ、走行音が特殊なことから東京都内などから訪れるファンがいるという。
同社は同車両の20両のうち、8両を1980年代後半に東急電鉄から譲渡され、2006(平成18)年まで運行したが、快速列車廃止に伴い、現在は運用していない。
同イベントは津軽大沢駅に併設している車両検修所(けんしゅうじょ)の工事により、今後並べて格納することができなくなるため開催する。同社担当の中田正志さんは「並列した6000系のツーショットはここでしか見られないのでは」と話す。「当時、通勤通学に使っていた方にとっては非常に思い出深い車両。この機会にぜひ弘前まで足を運んでいただき実際に見てほしい」とも。
当日は「元東急6000系」のほか、日本機械学会が歴史的意義のある機械を選ぶ「機械遺産」に認定された同型の「元東急7000系」や、1937(昭和12)年に製造された単線用のラッセル車「キ105」、アメリカのボールドウィン・ウェスチングハウス製の電気機関車「ED221」なども展示する。申し込み参加者を対象に限定記念きっぷなどの特典も用意する。
申し込みはハガキのみ。締め切りは8月11日必着。詳しくはホームページから確認できる。