青森県黒石市の中心街で7月20日、「クラシックカークラブ青森ミーティングinこみせ」が開催される。1991年から続く同イベントは今年で23回目。昨年は全国各地からおよそ2万6000人が集まり、会場はクラシックカーファンでにぎわった。
「昭和にタイムスリップ」をコンセプトに、今年は200台を超える旧車が一堂に会する。北は北海道、南は和歌山県などから今でも現役のクラシックカーが黒石に集結する予定。同イベントは旧車愛好者たちが始めたが、黒石の商店街を活性化させたいという商店街協同組合の思いとともに、11回目からは昭和の風情が残る「中町こみせ通り」を中心に開催されるようになった。
昨年は、弘前を舞台にした映画「奇跡のりんご」の劇中で使われた「ダットサン」「トヨエース」などのクラシックカーを展示。今年は映画「ALWAYS三丁目の夕日」にも登場した三輪自動車「ミゼット」が初登場する。映画で実際に使われたのは「MP5」型だが、当日はそれよりも古く希少な「MP4」型を展示。傷や色合いがそのままに当時の雰囲気を体験できる。
当日は1971(昭和46)年に客車として使われていた「いすゞ」のクラシックバスに無料で乗車できる。雰囲気を出すため、当時の制服を着た車掌が切符を切る。地元のモデルがレースクィーンに扮(ふん)してイベントに参加するほか、黒石市の姉妹都市、岩手県宮古市の災害支援キャンペーンとして自衛隊の特殊車両も登場し募金活動も行う。会場では黒石のB級グルメ「つゆやきそば」などの軽食やアルコールも用意。イベント終了間近の14時30分からはクラシックカーのパレードも予定している。
事務局長の横山盛雄さんは「もしかしたらもう二度と見られない車もあるかもしれない。ぜひ車のオーナーさんたちと触れ合い、自分の好きな車を探していただければ」と話す。「おすすめの撮影ポイントは昭和の街並みが息づく横町商店街」とも。
イベント開催時間は9時~15時。雨天決行。こみせ通りを含むイベント会場全体は歩行者天国となる。