弘前市内で2月3日、「弘前城雪燈籠まつり」のプロジェクションマッピング映像が関係者だけに披露された。
弘前公園内に市民が手作りした雪の燈籠や雪像、ロウソクをともしたミニかまくらなどを並べ、冬の名物行事として知られる同イベントは今年で41回目。
プロジェクションマッピング企画は2012年から市民グループ「ぱやぱやらぼらとりー」(以下、ぱやらぼ)が始め、毎年雪像に投影する作品を製作している。
今年は、アニメ「ふらいんぐうぃっち」とコラボした内容となる。弘前を舞台にした同アニメは漫画家の石塚千尋さんが描く同名漫画が原作で、弘前の建物や街並みが劇中に多く登場する。今回、投影が決まっている藤田記念庭園の洋館も、劇中ではお化けのメイドが出るカフェとして描かれている。
この日行われた試写には関係者のほか、石塚さんも参加。プロジェクションマッピングに使う映像は約7分の長さで、前半と後半に分かれている。前半は同市のゆるキャラ・たか丸くんを中心に桜や津軽をテーマにした映像。後半は同アニメの登場キャラクターたちが3Dで登場するほか、インタラクティブな仕掛けを用意する。
同映像を見終えた石塚さんは「作品がプロジェクションマッピングになるのは初であり、私自身、プロジェクションマッピングを初めて見る。自分の作品が初になるとは」と笑顔を見せる。プロジェクションマッピングに関しては「素敵な映像に仕上がっている。幅9メートル、高さ7メートルの雪像に投影される映像を早く見たい」と太鼓判を押す。
ぱやらぼの葛西薫さんは「原作者に見てもらったことは心強い。これから最終仕上げを行う。ぜひ多くの人に見てほしい」と呼び掛ける。
プロジェクションマッピングは2月9日~12日。上映時間は18時~20時30分。30分ごとに上映する(11日は19時30分の回は上映しない)。入場無料。