「弘前ねぷたまつり」初日の8月1日、テレビアニメ「ふらいんぐうぃっち」の声優2人がねぷたの巡行に参加した。
「ふらいんぐうぃっち」は弘前を舞台にした女子高生魔女たちを描く日常系アニメ。「別冊少年マガジン」(講談社)で連載中の同名漫画が原作で、作者の石塚千尋さんは弘前に在住しながら執筆している。
弘前ねぷたに参加したのは主人公・木幡真琴を演じた篠田みなみさんと主人公のクラスメート・石渡なお役の三上枝織さん。篠田さんは千葉県出身で弘前ねぷた観覧は今回が初めてという。「地元では盆踊りのような祭りしか体験してこなかったので、熱気のある弘前ねぷたを体験できて感動した」と話す。
三上さんは青森県出身だが、弘前ねぷたに参加したのは今回が初めて。「作品がきっかけでこのような形で弘前ねぷたに参加させていただけるのは光栄」と三上さん。巡行中に「うぃっちだ、うぃっちだ」と声を掛けてきた見物客が印象的だったと笑顔を見せる。
巡行後には、弘前を訪れていた同アニメの監督・桜美かつしさんを中心としたスタッフ数人と打ち上げを行ったという。桜美さんたちは作品の舞台となった場所を巡るために弘前に来たといい、三上さんに同行したスタッフによると「ロケ場所があるアニメ自体が珍しいが、放送後に制作したスタッフたちが舞台めぐりを行うのは珍しいのでは」と話す。
篠田さんは「私にとって初の主演作品で思い入れがある作品となった。弘前はおいしい食べ物やすてきな場所が多い。作品の中で忠実に再現されているので、アニメと一緒に楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。