青森・田舎館の第2田んぼアート会場で6月24日、石原裕次郎さんの「石のアート」展示が始まった。
第2田んぼアート会場・弥生の里展望所から見る左から石原裕次郎さん、高倉健さんの石のアート、「シン・ゴジラ」の田んぼアート
石のアートは、同村が田んぼアートの技術を生かした新たな取り組み一つ。第2田んぼアート会場の弥生の里展望所の西側を使い、昨年、4色の小石を縦約40メートル、手前の横幅が約12メートル、奥の縦幅約22メートルの大きさに敷き詰め、高倉健さんを描く。
今年は同展望台の北側に新しく石のアートを制作することは決まっていたが、テーマについては選考が難航した。4月に入り、鈴木孝雄村長が石原プロダクションに直談判するため東京まで行き、その場で「石原裕次郎」さんを描くことの了解を得たという。
絵柄は、石原プロダクションから指定があった石原裕次郎さんの若い時代のブロマイド集から選んだ。鈴木村長が「目つきが良く、石原裕次郎さんぽい」という理由で、40代女性職員が選んだ一枚が採用された。
作品は縦約68メートル、手前の横幅が約11メートル、奥の横幅が約30メートルの大きさで、「実質の制作時間は4日だった」と明かすのは同村企画観光課の福士勝さん。「地元の業者が夜も明かりをつけて作業を行った。タバコの火は、業者からのアイデアで石を赤く塗って表現している」と話す。石原裕次郎さんの石のアート自体の作業は終了しているが、今後、右横に田んぼアートを見た観覧者から集めたメッセージを描くという。
福士さんは「今年は石原裕次郎さんと高倉健さんの昭和の大スターが並び、さらに田んぼアートの『シン・ゴジラ』を見ることができる」と笑顔を見せる。
第2田んぼアート会場の開館時間は9時~17時(最終入館=16時30分)。7月16日~8月31日は8時30分~18時(最終入館17時30分)。入場料は、一般=300円、子ども(小学生)=100円。未就学児無料。