北津軽郡中泊町で7月3日、中泊メバル料理推進協議会が「新・OMOTENASHIご当地グルメ・中泊メバル膳」の提供を始めた。
鈴木メバルーさん。電話でも「メバルさんをお願いします」とすっかり定着したという
津軽半島中央部にある旧中里町と日本海に面した旧小泊村の2つに分かれている中泊町は、高級魚と言われるメバルの漁獲高が日本一の青森県内でも半分以上を占める。
同協議会の鈴木メバルーさんは「最初は同町でも水揚げされる活イカを使った『なかどまり活イカ姿丼』で考えていた」と話す。「メバルー」の名は、同プロジェクトのため、「新・OMOTENASHIご当地グルメ」の提唱者・ヒロ中田さんからニックネームを与えられたという。
「中泊メバル膳」(1,300円)は、「深浦マグロステーキ丼」「平内ホタテ活御膳」に次ぐ、県内3番目の「新・OMOTENASHIご当地グルメ」となる。
鈴木さんによると、地産食材にこだわり同町でしか食べられないご当地グルメの開発を昨年8月から始めたが、活イカ単体では安定供給が課題となり断念。一時、「中泊メバルの刺し身とイカすき御膳」を新グルメとしたが、原価が高く販売価格を高くせざるを得なかったため、「今年4月に(開発を)再スタートした」という。
「試行錯誤があったからこそ、メバルをまるごと一匹使った最終コンセプトが定まった」と鈴木さん。現在、同町にある4店舗での提供を行う。メーン料理の「メバルの刺し身姿盛り(お頭付き)」「メバル半身の熱々煮付け」「イカ刺しごはん(イカは別盛り)」を軸に、海鮮汁と香の物は各店舗のオリジナルとなる。
「東京で食べると2,000円以上はするはず」と鈴木さん。「提供を始めた初の週末で『おいしい』といった利用者の声をいただき、提供数と予想以上となった」と自信を見せる。