青森県藤崎町にある「常盤ふるさと資料館あすか」(藤崎町水木)で6月17日より、「赤い岩木山の絵展」が開催される。
津軽富士と呼ばれる岩木山を赤く描く画家・井上信平さんの絵画を展示する。井上さんの岩木山の個展は6回目となり、「今回は太陽と岩木山を描いた作品が多い」と話す。新作を含む47点を展示するほか、井上さんの絵画教室に通う生徒たちの作品21点も展示する。
井上さんは岩木山に一目ぼれして2002年、兵庫県宍粟市から青森県弘前市に家族と共に移り住んだ。当初はデジタルカメラなどで岩木山を撮り続けていたが、2010年に初めて岩木山の絵を描いたという。その時描いた岩木山が赤く、以来、市内外の市場や病院などで井上さんが描いた岩木山を展示している施設が増えている。
「人の評価や目を気にせず、感じるままに岩木山を描いている」と井上さん。絵画教室に通う生徒たちにも同じことを伝えて自由に描かせている。「岩木山を描くことで発見や内面の解析にもつながる。一人でも多く来場者が自分でも岩木山を描いてみようと感じてもらえるとうれしい」と来館を呼び掛ける。
開館時間は9時~16時30分(最終日は15時まで)。入場無料。今月21日まで。