
ゲームセンター「ゲームフェスタミタマ」(弘前市駅前町)が10月6日、閉店する。
JR弘前駅前にあり、三珠産業が経営する同店。9月25日11時に公式Xで「閉店のお知らせ」を発表した。同日18時には、1500以上のリポストがあり、「信じられない」「聖地がなくなった」などの声が寄せられている。
「ゲームフェスタミタマ」は2000(平成12)年10月にオープン。三珠産業によると、「ファンポケット」という屋号で約40年前、駅前に出店した店舗が元祖で、周辺で複数回移転しながら「フロンティア」などに屋号を変え、現店舗となった。2019年に閉店した土手町のゲームセンター「スペースイン」の姉妹店として営業していた。
店舗は2階建て、営業面積は計約300坪の青森県内でも有数のゲームセンター。1階はプリントシール機や音楽ゲームなどを備え、2階はメダルゲームやアーケードゲームなどを設置していた。 約30台設置するアーケードゲームコーナーでは往年に人気を博したタイトルが現役で稼働させ、「餓狼伝説スペシャル」の対戦会を毎月行うなどして、地元内外のゲームファンに親しまれた。
三珠産業は閉店理由について、「アーケードゲームの画一化されたプレイ料金に対し、運営コストやメーカーへ支払う従量料金、消費税などが運営コストに転嫁できない構造が経営を圧迫してきた。近年の物価高や電力料金、人件費の高騰、オンラインクレーンゲームなどの非店舗業態の普及、集客が見込める新規ビッグタイトルが長年登場していないなど複数の要因による」と説明する。執行役員の石田正勝さんは「突然のご案内となってしまったことにおわびしたい。約40年にわたり駅前でゲームセンターを運営できたのは足を運んでくださったお客さまがいたからこそ。感謝の一言に尽きる」と話す。
10月5日までは通常営業を行う。メダルは営業最終日にすべて無効となる。営業時間は10時~24時(10月6日のみ21時まで)。