弘前で2月16日、「天下一品」の愛好家たちによる実食会「第6回弘前で天下一品ラーメンを食べる会」が行われた。
弘前(青森)に天下一品を開店させようの会のメンバーたちの集合写真
天下一品は全国に236店舗を展開する中華そば専門店。未出店のエリアが8県あり、青森県はその1県となる。2013年10月1日の「天一の日」に発足した「弘前(青森)に天下一品を開店させようの会」は「天下一品を同県に誘致することが目標」と代表の大浦雅勝さんは話す。主な活動はフェイスブック上で行い、出張先などで訪れた天下一品のラーメンなどを写真付きで報告する。メンバーの中にはハワイ・ホノルル店まで食べに行った人もいるという。
不定期で行われている実食会は、「ラーメンを通販で購入し、青森では味わうことができない『天下一品』を楽しむといった企画」と大浦さん。専用のラーメン鉢や京都発祥の同店がトッピングに使うという九条ネギまで仕入れるといったこだわりも見せる。「メンバーは現在、150人以上に増えている」とも。
初参加した前田知絵水さんは4年前に初めて天下一品を味わい「中毒者になってしまった」と笑う。「弘前では食べられないと思っていたが、この会のことを知ってうれしくなった」と青森で食べる天下一品の味に笑顔を見せる。同会に店舗を貸している焼酎酒家Ozの山内尚美さんは「熱狂的なファンの中には天下一品はラーメンではなく、天下一品という食べ物だと断言する人もいた」と驚きを隠さない。
「進学や就職で青森を離れ、仙台や東京などで天下一品の味を知るケースが多い。Uターンして青森に戻ると食べられなくなってしまい中毒者が現れる」と分析する大浦さん。弘前から最寄りの店舗がある岩手県盛岡市まで足を運ぶメンバーもいるという。「青森はカップ麺と中華麺の消費量が全国トップクラスの県であり潜在需要もある」と誘致へ意気込む。メンバーは随時募集。今後もフェイスブック上での活動がメーンとなる。