弘前市の自動車整備会社「越膳モーターサービス」(弘前市神田)が1月30日、10数年ぶりに見つかったという「昔のロゴ」をホームページ上に公開した。
除雪ショベルカーのリアウインドーに見つかった唯一の「越膳モーターサービス」のロゴマーク
1985年に自動車整備士だった越膳美文さんが独立して立ち上げた同社。創業時、3人でスタートした工場は現在20人までに従業員が増え、自動車の修理や整備だけだったサービスも、車検や中古車の取り扱いも行うようになった。2回の営業所移転を経て、現在の場所に至ったのは2007年。今年で創業30年目を迎える。
越膳さんの長女・神尚子さんは、10年前に東京から弘前に戻り、同社で勤務することになった。「父が体調不良のため、現場を離れるようになった。創業時の父の思いを目に見える形で残すことができないか」と考え始めるようになったという神さん。昨年12月上旬に発生した大雪で、除雪用ショベルカーを運転している最中に偶然見つけたのが、創業当時、越膳さんが自らデザインしたロゴだった。
「小学生のころ、居間のちゃぶ台で父が一生懸命ロゴを描いていたことが今でも忘れらない」と神さん。越膳さんの手書きで描いた会社のロゴは当初、看板などに使われていたが、原本となる作画の行方がわからなくなり、量産ができなくなっていた。
現在、ロゴはホームページに公開しているのみだが、今後はいろいろ活用していきたいと夢を語る。「創業30周年を感謝し、お客さまに喜んでいただけるようなことを仕掛けていきたい」とも。
営業時間は8時50分~17時30分。火曜・第1月曜・祝祭日定休。