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新しい産業創出を目指す官民連携した挑戦 青森発のプロテオグリカン

提供:青森県商工労働部新産業創造課 制作:弘前経済新聞編集部

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近年、耳にする機会が増えた「プロテオグリカン」。そのパイオニアである青森発の「あおもりPG」は、その配合商品も増え、リピーターや根強いファンも増えています。青森県では「あおもりPG」を中心とする健康美容産業を未来の重点産業と位置付けて注力。健康で美しく生きる人にあふれた青森県の未来を目指し、新産業創出に奮闘する人を取材しました。

青森の未来に向かった商品発表会

2021(令和3)年2月24日。青森市内で新商品発表会「あおもりPG商品開発アカデミー2020」が「あおもりPG」関係者向けに行われました。今年は県内11社が参加。「あおもりPG」を配合した10個の新商品が発表されました。

今回で3回目となった「あおもりPG商品開発アカデミー2020」の様子

青森県では通信販売会社「フェリシモ」(兵庫県神戸市)と協働して県内の企業を対象にしたカリキュラムを実施。参加者は約半年をかけて商品開発の考え方を学ぶだけでなく販売方法などを実践的に考えることができる内容となっています。今年は新型コロナウイルスの影響で、オンラインによる座学が多くなりました。

発表ではバイヤーや実際に商品を販売する百貨店の関係者らからの反応などが聞ける充実した内容で、今年度のアカデミーに参加したビオ・フローズン(黒石市)の佐藤拓郎さんは「ターゲットを想定し、マーケットの需要を考える。今まで欠けていた、ユーザー目線での商品開発の大切さを学ぶことができました」と話します。

佐藤拓郎さん(左)と同じ黒石市で起業した大学生・bloominの黒田和瑚さん(右)

カリキュラムを担当したフェリシモ東北事務所所長・児島永作さんは、コロナ禍のようなピンチをチャンスに変えることこそが企画力であり、「あおもりPG」はその付加価値になると話します。

「このアカデミーは、商品を生み出すというよりも、企画を生み出す過程や考え方を学ぶことに本当の目的がある。オンリーワンの企画を生み出せる事業体になることが、今後の生き残れる力となり、それを身につけた皆さんは間違いなく、今後の青森を盛り上げる原動力になります」。

発表会の司会も務めた児島永作さん

青森県商工労働部新産業創造課課長の渡辺栄太朗さんは、「あおもりPG」は健康食品や化粧品といった新商品を作り出すだけではない、一つの産業として可能性があると語ります。「たとえば新しいパッケージデザインを作り出すことでデザインという仕事が青森に生まれます。青森発の強みを生かせられる商品開発は、経済効果や雇用創出はもちろん、産業にもなりえます」と渡辺さん。

「あおもりPGを軸に、商品開発する企業が青森県で増えれば、県内の美容健康産業の活性化が期待され、短命県とも言われる青森の生活を豊かにすることにもつながります。青森の発展にもなる。そのために、『あおもりPG』のことをもっと知ってもらい、自分ごとのように感じていただけるとうれしい」。

2020年度のアカデミーで発表された新商品

県内企業の活躍、それを支えるあおもりPG推進協議会

そもそも「あおもりPG」とは、弘前大学が開発した世界初の抽出技術の応用により鮭の鼻軟骨から製造されたプロテオグリカンのこと。コラーゲン、ヒアルロン酸に続く第3の美容健康成分として注目され、高い保湿力や肌にうるおいやハリを与えるほか、軟骨成分の保護に役立ち、ひざ関節の柔軟性や可動性をサポートすると言われています。

一般社団法人あおもりPG推進協議会の事務局長・佐藤雅秀さんは、「あおもりPGの最大の強みは20年以上にわたって得られた治験データやエビデンスがあること」と話します。

一般社団法人あおもりPG推進協議会の事務局長・佐藤雅秀さん

あおもりPG推進協議会ではブランド化を目指し、統一したロゴマークの使用や治験データの共有、そして、認証制度を設けるなどの取り組みを行なっています。現在、協議会の一般会員数は、91会員(2021年3月1日現在)。このほか、特別会員として自治体、研究機関も参画しています。

「あおもりPG」認証商品数はこれまでの累計で200以上になります。日本の各地の優れた美容健康商材を集める「ジャパンメイド・ビューティ アワード」では過去4回もあおもりPG商品が入賞しています。「あおもりPGは、県外では高い評価を受けているが、県内はまだ浸透していないのが現状。『どこで購入できるの?』といった声もあり、地元で購入できる場所を少しずつ増やしているところです」と佐藤さん。

佐藤さん自身、青森県で初めて「あおもりPG」の産学官研究が始まった際、その事業に携わっていた一人。推進協議会という立場で関わるようになったのは2年前からで、不思議な縁を感じているとい言います。佐藤さんは「青森県が一丸となって『あおもりPG』を盛り上げていこうという機運を作っていきたい」と意欲を見せていました。

鮭の頭をイメージしたロゴマーク

青森で働くということ、いいものに目を向ける

1回目のアカデミーに参加し、温泉施設の経営やコンサルティングなども手掛けるタグボート株式会社(平川市)の水口清人さんは、「あおもりPG」の可能性を誰よりも感じています。2018年に発表した「ドルチェようかんワイキューブ」は全国誌にも紹介され、大手コンビニや東京の百貨店などでも取り扱うようになった人気商品となりました。また、自身の温泉施設では、県内企業が開発した「あおもりPG」商品も多数取り扱っています。

青森県内でずっと仕事をしている水口清人さん

水口さんは「アカデミーに参加したことで、新しい商品を開発する上でお客様の後ろ側に立てたことが一番の収穫。今までは商品棚からの視点で売り込むことしかできなかった」と振り返ります。また、アカデミーを通じて得られたことが、地方にいながら県外や東京、世界とつながったことは、「想像もしていなかった」とも語ります。

水口さんは県内の大学を卒業後、県内のホテル業に就職。県外で仕事をしたことはなく、起業した後も、拠点を青森とした仕事にこだわりました。若者の県外流出を食い止め、青森で働く魅力を伝えることができるのも「あおもりPG」ではないかと期待を寄せます。

「青森にいるというアドバンテージを生かすという点では、青森生まれの『あおもりPG』は非常に良い商材。青森発の美容健康素材を青森県内の企業が使うということに意味があり、商品を発信するストーリーも成立できます。今後は青森県が一つのまとまり、一つのブランドとして発信できれば、産業として成長するのは遠い話ではないのでは」。

もっと身近な存在に。プロモーション「青爛漫」展開

「あおもりPG」を強みとする商品が県内企業によって開発され、青森独自の美容健康産業として成長していくためには、今よりも県民に親しまれ、地元で商品が使われることが必要です。3月8日にオープンした「あおもりPG」公式サイトのコンテンツ「青爛漫(あおらんまん)」では、青森ワッツのチアディレクターとして活躍した岩舘千歩さんや、エフエム青森で「今日もいきいきPGライフ」のパーソナリティを務める里村好美さんらが、青森での生活と「あおもりPG」商品の使い心地について語っています。

岩舘千歩さんの言葉を載せた「青爛漫」のチラシ

岩舘さんは「青森にはいいものがたくさんある。あおもりPGも、地元にはこんな素晴らしいものがあるということをもっと知ってもらって、自信を持って発信していきたいですよね」と呼び掛けています。美容健康産業の花が咲き誇る、豊かな青森の未来への思いが込められた「青爛漫」という名のとおり、さらに大きな花を咲かせようとしている「あおもりPG」への期待は高まります。

編集後記

「あおもりPG商品開発アカデミー2020」にオンラインで出席していたフェリシモ新事業開発本部長・山崎太開さんは「プロテオグリカンといえば健康食品や美容に寄りがちだが、発表された新商品はバリエーションが豊富で完成度が高かった」と総括していました。プロテオグリカンにはさまざまな可能性があるようです。

今後、「青森と言えばリンゴ」と言われるように、「あおもりPG」が青森では当たり前の産業に成長すれば、青森の未来は明るいものになっているのではないでしょうか。

あおもりPG概要

PGロゴマーク

あおもりPGを使った商品には、あおもりPGブランド認証マークが記されています。
あおもりPG専門店のほか、百貨店、インターネット販売、ドラッグストアなど、様々な販路に拡大してきています。

青森県発の機能性素材「あおもりPG(プロテオグリカン)」は、弘前大学が研究開発した世界初の抽出技術により誕生しました。青森県では産学官金で連携し、プロテオグリカンに関する研究や産業振興に向けて取り組んでいるだけでなく、「あおもりPG」をより知ってもらうために新しいプロモーション活動などを展開しています。

あおもりPG

青爛漫(あおもりPG公式サイト内)

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