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「Rethink Creator PROJECT」弘前セミナー 「視点を変える」考え方

「Rethink Creator PROJECT」弘前セミナー 「視点を変える」考え方

提供:Rethink Creator PROJECT 制作:弘前経済新聞編集部

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 「地元を誰かにまかせない」をコンセプトに全国でセミナーを開き、地元からクリエイターを創出するプロジェクト「Rethink Creator PROJECT(リシンククリエイタープロジェクト)」。弘前セミナーは9月15日にコワーキングスペース「SHIFT」(弘前市百石町)で開かれました。

弘前で活躍するクリエイターが講師

 2018年度から始まった「Rethink Creator PROJECT」は、その年、全国9地域で11回のセミナーを開催しました。今年度は24地域での開催を予定しており、これまでに第2シーズンが終了。第3シーズン目で青森初開催となりました。

 同プロジェクトは経験の浅いクリエイターや、これからライターやデザイナーを目指すといった未経験者も参加対象としており、地域に必要な「自ら考え、発信することができるクリエイター」創出や身近なことを「少しだけ視点を変えて考える=Rethink」することを目指しています。

 弘前セミナーには20~30代女性が中心に31人が参加。他エリアに比べ女性の比率が高く、欠席者もほとんどなく、意欲の高さがうかがえました。セミナーでは、全国に展開する同プロジェクトをプロデュースするクリエイターズマッチ(東京都渋谷区)の羽室吉隆さんが進行を担当し、地元クリエイターの講師としてマルチプランナーでライターも務める下田翼さんが登壇しました。

講師に登壇した東京出身のIターンで現在弘前在住の下田翼さん

「視点」を変える3つの見方

 セミナーは2部構成で行われ、前半は羽室さんによるデザインの基礎を学ぶ内容となりました。基礎といっても、羽室さんは考え方や視点の変え方を身につけるといったことを伝え、地元のモノやコトを外側から見た印象だけでなく「内側から見る」(INSIGHT=インサイト)、「属性を見る」(FILTER=フィルター)、「印象を見る」(CAPTA=カプタ)という3つの視点を紹介しました。

りんごジュースが大好きという羽室さん

 特にカプタという考え方は、データとの対比ということを強調。講師の下田さんを題材にして、下田さんの肩書である「プランナー・ライター」といった情報より印象を紹介することで相手に与える情報は異なると指摘。 「伝える相手をイメージすることが大事。データだと硬い情報しか伝えることができないが、カプタの場合は自由で柔らかい情報を伝えられる。下田さんのクールなイメージとは裏腹にアイドル好きという一面をカプタで伝えられることもできる」と羽室さんは話し、会場の笑いを誘いました。

下田さんを題材にデータとカプタの違いを説明する

学びを活かすワークショップ

ワークショップでの話し合いの様子

 休憩をはさんで行われた後半のワークショップでは、6グループに分かれた参加者たちが弘前市内で撮影した写真にキャッチコピーを付ける実践を行いました。各グループが考えたコピーはその場で発表されることから、議論を白熱させ真剣な表情で意見を交わしたり、中にはまるで女子会のように和気あいあいと決めたりするところもありました。

 グループ内で話し合い、出てきたアイデアをブラシュアップする形式は、一般の参加者たちにとって普段からできることではなく、ひとつひとつのプロセスをへて理解が深まっているように見られました。

 成果発表では各グループで考えたコピーを写真と合わせて披露。羽室さんがデザインソフトを使いその場で作り上げていく工程を見ながら、文字の大きさやフォントの種類によって印象ががらりと変わる様子を体験していました。

それぞれのコピーを披露

 今回選ばれた写真は、電線に集まるカラスの列やリンゴの無人販売所などが使われ、観光写真というよりは地元の風景や馴染みのある食べ物などとなりました。

 最初に発表された作品は、弘前の生ゆるキャラとして活動するりんご飴マンがねぷた太鼓を叩く写真に「もつけ、出没注意。」とコピーを入れたグループで、句読点の有無や文字の大きさや置き方に最後までこだわり、「もつけ」は斜めに配置しました。また、「もつけ」は「馬鹿者、熱中する人」といった意味の津軽弁であるため、理解できなかった羽室さんが会場に何度も聞き返す場面がありました。

 他のグループ発表では、「ハッシュタグ」を入れることでSNSでの拡散を狙う仕掛けを作ったり、五七五と語呂を合わせたり、津軽弁や複数の意味を含ませたコピーにしたことを明かし、多様な切り口や発想にうなずく姿もありました。

 総評で羽室さんは「皮肉のあるコピーだとしても地元クリエイターから発信することは東京発信のコピーと比べ愛があり、意味が異なる場合もある。また、地元の方言は伝わらないニュアンスも表現することができる」と話していました。

 下田さんは「クリエイティブはプロじゃなくてもできること。ハードルが高いと思われるかもしれないが、今はSNSを使えば誰でも情報は発信することができる時代。このセミナーを通して、弘前の新しい魅力を今までにない切り口で発信することに挑戦してもらえれば」と締めくくりました。

 終了後のアンケートでは、「今までに無かった考え方、視点を知ることができてよかった」「一つの事象に対して様々な視点で意見を出して、そこから生まれる難しい一面を引き出せた。色んな切り口を見出すことは、意外と自分でもできると思った」「弘前にはまだ伝えきれない魅力がたくさんあると気づきました。デザイン、やってみたいと思える内容でした」といった好意的な感想が多く寄せられていました。

当たり前の日常をRethinkする楽しさを味わってもらいたい

日本たばこ産業(JT)・嶋倉俊平さん

 同プロジェクトは日本たばこ産業(JT)が展開する「JT Rethink PROJECT」の協賛により実施されています。JTの嶋倉俊平さんは「JTはたばこを販売する企業ではあるが、吸う人と吸わない人が共存できる社会を目指しており、分煙や喫煙マナー促進などに取り組んでいる。その中で吸わない人の気持ちを考えると、そもそも煙が出ない、においがない、そんな『たばこをRethinkするべきなのでは?』と考え、究極にクリーンなたばこの開発を目指し挑戦していく思想のもと「JT Rethink PROJECT」が始まった。そしてたばこに限らず世の中の社会課題をRethinkしていきたいという目的で、クリエイターの地産地消をかかげるRethink Creator PROJECTに協賛している」と、プロジェクト協賛への理由を話しました。

 「当たり前に過ごしている日常の中でも、違う視点から見つけたことを発信することでカタチになることも多い。このセミナーを通して、面白いものを発見すること、カタチにして地元を魅力的に発信することを楽しんでもらいたい」と参加者たちに呼び掛けました。

未経験でも挑戦できる「Rethink Creative Contest」

 「Rethink Creator PROJECT」では、3つのシーズンでそれぞれ地域セミナーを実施し、学びと挑戦の場を提供し続けています。コンテストでは地元のコトを、見方を変えて魅力的に伝える「Rethink Creator賞」と喫煙者と非喫煙者の心地よい共生を目指し取り組んでいる「JT Rethink PROJECT」、その活動によって生み出されるちょっとした未来を、視点を変えて表現する「JT Rethink賞」の2つのテーマを用意。デザイン経験がなくてもアイデア重視で挑戦できるだけでなく、何作品でも自由に応募が可能です。

 また、ウェブサイト内には動画カリキュラムを掲載し、無料登録のみでご覧いただくこともできます。セミナーに参加することができなかった人はぜひご利用ください。

今後のセミナー開催日程について

仙台セミナー
【定員】30名
【日時】10/5(土)14:00~16:30
【会場】デジタルハリウッドSTUDIO仙台
【住所】宮城県仙台市青葉区中央一丁目3番1号 AER 26階

高松セミナー
【定員】50名
【日時】10/13(日)14:00~16:30
【会場】香川産業頭脳化センター 2階一般研修室
【住所】香川県高松市林町2217-15

日向セミナー
【定員】30名
【日時】10/20(日)13:30~16:00
【会場】ひむか-Biz
【住所】宮崎県日向市鶴町2丁目7−13 ITセンター 1F

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