弘前市、喫煙に関するアンケート結果発表 禁煙傾向、新たな課題も

弘前市が無料で配布している喫煙環境表示ポスター

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 弘前市が12月21日、市民を対象とした「健康づくりに関するアンケート」の結果を公表した。

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 健康増進を図るため、喫煙に関する状況やがん検診受診の実態把握を目的とした同アンケート。11月7日~22日の調査期間に、無作為に抽出した20歳以上の市民2500人と市内に所在し従業員10人以上の500事業所から郵送による調査票で収集した。

 同アンケートによると、弘前市民の喫煙率は男性=29.0%、女性=10.6%、男女計=18.4%。JTが毎年行っている「全国たばこ喫煙者率調査」結果と比較すると、男性=28.2%、女性=9.0%、男女計=18.2%とほぼ同値になった。

 禁煙に対する意識では、「いつか禁煙したい」と回答した禁煙者が70.8%。2年前に行った調査と比較すると10%も増加している。受動喫煙の周知については「知っていた」との回答者が83.1%と、同じく2年前の調査では78.6%だったため、周知が進んでいる結果となった。

 事業所に対するアンケートでは、受動喫煙防止対策の取り組み状況について「特になし」との回答結果が2年前の16.9%から33.5%と大きく変化し、喫煙所や分煙設備を設置する事業所が増えていることが分かった。一方で禁煙措置を行った事業所では「施設外での喫煙」が課題となり、2年前の調査と比較すると14.3%から34.8%に増加した結果となった。

 弘前市たばこの健康被害防止対策協議会特任教授の中路重之さんは、加熱式たばこの喫煙率が16.4%で、17.9%の喫煙者が今後加熱式たばこに変える意思があると答えた結果に着目。「加熱式たばこは『弱いたばこ』というイメージだが、今までのたばことは違う化学物質があり、まだエビデンス(証明)がない。健康にどのような被害があるかも現時点では分かっていない」と中路さん。

 「禁煙につながるステップアップとして位置付けられるのであればいいが、『加熱式たばこならいい』といった意識にならないことを願いたい」とも。

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