弘前大学で「ヒューマンライブラリー」 マイノリティーらの声を聞く

主催するHuman Library@弘前大学2017実行委員会

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 弘前大学文京町キャンパス(弘前市文京町)で11月25日、「ヒューマンライブラリー」が開催される。

学生たちが描いたチラシ

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 「人の図書館」を意味する「ヒューマンライブラリー」は、社会的マイノリティー(少数派)や社会貢献活動に取り組む人々を「本」に見立て、訪れた「読者」に貸し出すというイベント。さまざまな経験を持った「本」が自身の体験や思いを語り、新しい価値観やマイノリティーの考え方などを「読者」に伝える。

 同日は、グループごとに行われる「読書タイム」と2つの特別講演を行う。「読書タイム」は、1人の「本」に対して1~3人の「読者」が付き、30分程度の話を聞く。セクシャルマイノリティーやご当地ヒーローの仕掛け人ら12人の「本」が参加する。

 「本」の1人である下山洋雄さんは、7年間の不登校・ひきこもり経験を生かしてピアサポーターとして現在活動する。下山さんは「ひきこもりという言葉を肯定的に受け入れられる社会を目指して、皆さんと一緒に考えられる場にしたい」と意気込みを見せる。

 特別講演では、一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと代表理事・小山内世喜子さんが、東日本大震災の避難所生活をテーマにし、「多様な人たちが安心して生活できる避難所づくり」という内容で話し、臨床心理士で一般社団法人gid.jp日本性同一性障害と共に生きる人々の会代表の西野明樹さんが「性同一性障害/性別違和と共に生きる-私たちの苦悩と願い -」というテーマで登壇する。それぞれ開演時間は14時15分~15時15分、15時45分~16時45分。

 同大学の学生と青森県でセクシュアルマイノリティーの周知活動に取り組むボランティアサークル「スクランブルエッグ」が中心となって主催する。中心スタッフで同大学・人文学部3年の紺野勇人さんは「ヒューマンライブラリーは東北エリアでの開催は珍しく、普段の生活で地域や人々が抱える問題に気付く機会は少ないため、多くの人が知る機会となれば」と話す。

 開催時間は12時30分~17時。参加無料。

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