弘前・松森町に全国の福祉施設から取り寄せた雑貨を扱うセレクトショップ「zakka灯台」(弘前市松森町、TEL 0172-55-8966)がオープンして1カ月がたった。
アクセサリーやバッグ、小物などの雑貨を約250種類以上そろえる同店。「福祉施設で作られた雑貨を扱う専門店は青森県内、東北でも珍しいのでは」と話すのは店長兼バイヤーの藤巻保奈美さん。
藤巻さんはインターネットなどで雑貨をリサーチし、製作している福祉施設に可能な限り足を運び、商品が作られている現場を見学するという。店名の由来は、扱う雑貨の大半がハンドメードで作られ、一点物の商品も多いことと、灯台は世界に同じものが一つもないことを掛けている。
藤巻さんは青森県立保健大学(青森市)在学中に、雑貨を切り口とした障がい者の職域拡大をテーマに卒業論文を執筆したことから、同店をオープンする機会を得たという。開業に当たっては、全国に先駆けてオープンした専門雑貨店「マジェルカ」(東京都武蔵野市)の助言も受けた。
藤巻さんは「『障がいのある人が作った』商品は、そこばかりがクローズアップされてしまうことが多い。商品の良さを純粋に多くの人に知ってもらいたい。当店が青森という土地にできた意味や意義をさらに自分たちの中で広げ、店に反映していければ」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~19時(土曜・日曜は18時まで)。水曜定休。