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青森の和菓子店「山ざき」の「わさおサブレ」、「割れやすい」と話題に

わさおサブレと店主の山崎康裕さん

わさおサブレと店主の山崎康裕さん

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 青森の和菓子店「銘菓の店 山ざき」(西津軽郡鯵ヶ沢町、TEL 0173-72-2002)で販売する「わさおサブレ」が現在、「割れやすい」とネット上で話題となっている。

「割れやすいということをひたすら謝られている」と話題となった食品表示

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 同店で2010年秋ごろから販売を始めたという同商品。同町で飼われている秋田犬の「わさお」をモチーフに、2011年に公開された映画「わさお」に合わせ、3代目店主の山崎康裕さんが考案した。サブレ生地に、目に見立てたチョコチップを乗せ、和菓子用の塗り玉を使って耳鼻口を描いている。

 ネットで話題となった発端は、青森出身の声優・三上枝織さんが帰省みやげとして同菓子を声優の小松未可子さんに贈ったことから。小松さんはツイッター上で「お土産もらったんだけど…わさお…」(原文ママ)と割れた同菓子の写真を投稿。続いて、食品表示欄に掲載されている「割れやすくてごめんなさい」という謝罪文を公開し、「そもそも割れやすいということをひたすら謝られている…」とツイートした。

 小松さんのツイートはアニメ好きの娘から伝えられたという。「ただただ申し訳ない気持ち」と肩を落とす山崎さん。2016年1月には同菓子の生地を変えているが、「割れにくくするために、厚みを増やせばいいというわけではない。サクサクの食感を残しつつ、食べやすい厚さで提供したい」とこだわりを見せる。

 食品表示欄の謝罪文は、山崎さんの妻・寿江さんのアイデア。2015年の食品表示法の改正に伴い、表記ラベルを大きくしたところ、同菓子の原材料を表記する枠内に余白ができた。「メッセージを添えられるかもしれない」と思いついた寿江さんが、当時から「割れ」による返品が多かった同菓子に「割れやすくてごめんなさい。暑くなるとチョコが溶けやすくなりごめんなさい」と書くようにしたという。

 「今まで反応がなかった謝罪文に、こんな反応があったことは初めてで驚いている」と山崎さん。「箱売りもしており、箱で持ち帰れば、割れる可能性は低くなる。陳列している商品はやさしく扱ってほしい」と呼び掛ける。

 価格は1枚=150円。同店のほか、海の駅「わんど」(鯵ヶ沢町本町)などで販売している。

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