弘前で地域活動などに尽力した宮川克己さんが9月27日未明、心不全により亡くなった。享年52。
宮川さんは弘前の洋服店2代目の長男として1964(昭和39)年に生まれる。東奥義塾高校を卒業後、金沢工業大学に進学。大学卒業後はアルバイトで続けていた大手家電量販店に勤め、若くして店長にも抜てきされたという。
弘前に帰郷後は家業であった洋服店を継ぐが、1997年に閉業し、下土手町商店街振興組合に入る。2003年には弘前の密着型情報誌「TEKUTEKU」を発刊し、同誌の代表として10年以上携わった。
近年では地域活動に尽力した宮川さんは、同組合事務局長として中心市街地の振興や2012年には弘前リードマンに任命され、講演活動や弘前の各種イベントのオブサーバーなどで活動。県外からの交流人口の拡大などにも力を入れた。
親族関係者によると、慰問には幅広い世代が訪れて宮川さんの交流の広さを改めて感じているという。「彼が目指していた『弘前』を次の世代が実現してほしい」と話す。
通夜は30日18時30分~、葬儀・告別式は10月1日13時30分~、会場は公益セレモニーホール(弘前市南城西、TEL 0172-38-1111)。