弘前大学文京キャンパス(弘前市文京町)内にある旧制弘前高校外国人教師館を改装し、6月19日に「弘大カフェ」がオープンする。
「成田専蔵珈琲店」を経営している「弘前コーヒースクール」(弘前市城東北)が出店。旧制弘前高校外国人教師館は1925(大正14)年に建てられた木造2階の洋館で、国登録有形文化財に指定されている。同敷地には2004年に移築復元され、昨年度まで資料館として公開されていた。
店主の成田専蔵さんは40年以上喫茶店を営み、「珈琲の街ひろさき」「藩士の珈琲」といった取り組みを始め、同市内に喫茶文化を根付かせた第一人者。「コンビニで簡単に飲むことができるようになるなど多様化するコーヒー文化の中で、心を込めて入れるコーヒーの味を大学生や近隣の住人にもっと知ってもらいたいと思い出店した」と話す。
ネルドリップ専門の城東店とは異なり、同店ではカフェラテやエスプレッソなどのメニューをそろえるほか、ランチメニューも用意する予定。学割サービスも導入する。席数は館内と、太宰治の文学碑があるオープンテラスを合わせて約50席。
オープン初日は10時から青森出身の舞踊家・伊藤由香さんの演舞を行うほか、太宰治作品の朗読会、コーヒーユニット「赤い果実」によるパフォーマンスとコーヒー振る舞いを予定する。
成田さんは「オープン当日は通常メニューは提供せず、コーヒーを無料で振る舞うのでぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。
営業時間は10時~19時。日曜定休。