弘前国際ホテル(弘前市土手町)で5月21日、「第1回弘前翻訳ミステリー読書会」が開催された。
参加したミステリー小説書評家の杉江松恋さんと翻訳家の日暮雅道さん
翻訳ミステリー小説ファンらが集まり、本の講評や意見を述べ合い交流を図る同会。「翻訳ミステリー大賞シンジケート」のネットワークを通じ全国20カ所以上で開催しており、弘前開催は東北地方で福島・仙台に続く3会場目。
この日、県内外から12人が集まり、各地域の読書会から参加した人の姿もあった。東京からはミステリー書評家の杉江松恋さんと翻訳家の日暮雅道さんが参加した。同会世話人の本木英朗さんは「シャーロック・ホームズシリーズの翻訳を多く手掛ける日暮さんからの参加希望を受けた時は驚いた」と振り返る。
本木さんは「翻訳ミステリー小説について語りあう場所が身近にほしかった。東京近郊に在住していたころは、毎週のようにミステリー小説を語り合う仲間がいたが、弘前に戻ってきた後は仲間が周りにいなかったため自分で読書会を開こうと数年前から考えていた」と話す。「ネットワークが強固なので、開催前から各地で応援してくれる人が多くて励みになった」とも。
弘前から参加した20代女性は「青森県内でも翻訳ミステリー読書会があればいいなと思っていたところ、弘前市で実現したので驚いた」と話す。
「今後は3カ月に一度のペースで開催していきたい」と本木さん。開催はホームページなどを通じ告知するという。