弘前のスペースデネガ(弘前市上瓦ヶ町)で1月23日、音楽イベント「SABOR de mi CUBA」が開催された。
キューバ音楽を身近に体感してもらおうと開く同イベントは今回が初めて。当日は、国内外で活躍するダンサーや演奏者など計15人が参加した。会場には県内外から約250人が集まり、遠くは九州・福岡県から足を運んだ来場者もいたという。
ギャラリースペースでは「手仕事ギャラリー」を設置し、津軽こぎん刺しで作ったキューバ国旗のくるみボタンのほか、キューバ料理などを用意。キューバ革命の指導者チェ・ゲバラをイメージしたバルーンを飾った場内には、集合写真などを撮影する来場者の姿も見られた。
メーンイベントでは、 4時間30分にわたり「ソン」「ルンバ」「サルサ」の3テーマでライブパフォーマンスを行った。青森市から来たという40代女性は「ドキュメンタリー映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』を見てキューバ音楽に興味を持っていた。青森でキューバ音楽のイベントがあると聞き参加してみたが、生の演奏を聞き、楽しく踊っている人たちを見て、自分も踊りたくなってしまった」と笑顔を見せる。
ダンサーとして参加したSAEKOさんは「会場の雰囲気がよく、ダンスに集中できた」と満足した表情を浮かべていた。
イベントを終え、実行委員長の赤石嘉寿貴さんは「キューバ音楽を知ってもらう機会としてだけでなく、自分が楽しめると企画したイベントに県外からも集客できたことに手応えを感じている。残念なことと言えば、自分自身が楽しめる余裕がなかった」と話し、「今回は冬の開催となったが、県外からの来場者の中には冬の弘前を楽しんで帰った人もいた。次回は夏に開催したい」と意欲を見せる。