弘前中央市場(弘前市上土手町)内で「ぬくもりキッチン なちゅら」(TEL 0172-88-7199)が11月7日、開店から1周年を迎える。
家庭的な味と雰囲気にこだわり、弁当や総菜を販売する同店。店長の石岡貴也さんは、陸上自衛隊で約10年間勤務の後、運送業を経て2012年、同市場内で仲間たちと弁当店を始めた。2013年に市場からの撤退が決まったが、調理を担当していた石岡さんは独立してそのままとどまることを決意。約1年の準備期間を経て2014年11月7日、同店をオープンした。
「オープン当時は1年間のブランクもあり、前の店の時に来てくれたお客さまは市場から離れてしまった」と石岡さん。以前のつてを頼りに仕出し弁当の配達を続けるうち、口コミで少しずつ足を運んでくれる人たちも戻り始めたという。「最近は土手町や百石町など近場で働く人たちがランチタイムに訪れることが多くなっている」と笑顔を見せる。
店名は「日常生活に溶け込んだナチュラルな空気感を出したい」との思いから名付けた。石岡さんによると「長年市民に愛されてきた市場だが、若い人が訪れることはまだ少ない。そんな人たちが自然と集まるような空間にするため、少しずつイベントの計画も進めている」と意気込む。
メニューは、「おむらいす」(400円)、日替わり弁当(500円)、豆ごはん弁当(500円)、サンドイッチ(ハムエッグフライ=270円、ハム・たまご=220円)など。このほか、ひきたてのコーヒー(150円)や不定期販売の「気まぐれプリン」(120円)も用意する。
営業時間は10時~18時(商品無くなり次第終了)。木曜定休。