青森県武道館(弘前市大字豊田)で7月4日、「松岡修造のテニスパーク」が開催された。主催はNHK青森放送局と弘前市。
約2000人が会場に詰め掛け、にぎわいを見せた同イベント。小学1~4年生のテニス未経験者および初心者を対象としたキッズクリニックでは、新聞紙や風船を使った趣向を凝らしたメニューで子どもたちは楽しくテニスに触れた。イベント中には「C.C.Lemon元気応援SONG」が会場に流れ、松岡さん自身も「できる! できる!」と子どもたちを励まし、会場を和ませた。
高校生以上の中・上級者を対象とした一般クリニックでは、ボレーやストロークなどの練習を中心に、松岡さんが球出しを直接行う場面もあった。「想像以上に弘前のテニスはレベルが高いし、弘前の人は心も熱い」と松岡さん。松岡さんと1球打ち合える「修造にチャレンジ」のコーナーでは、子どもから大人まで20人が参加し、中には以前松岡さんと同じ大会に出場したという参加者もいた。
トークショーでは、自身のテニスにまつわる思い出やジュニアの育成について話した。「小学4、5年生になると、何がしたいと本気で思える力や自分で考えて行動していく力が必要になる」と幼いころの錦織圭選手の話を交えて語り、「自分はもともとすごくネガティブだったが、訓練で克服することができた」と自身の体験も披露した。
イベント後、「青森の人たちは自分の文化があって、誇りを持っていることがうらやましい」と松岡さんは明かし、「冬は体育館でしか練習できないなど環境的には厳しいかもしれないが、その特性や今のテニスを理解した指導者がでてきたらいい」とテニスについて語った。
ネットでは、情報が解禁された5月中旬から「弘前に松岡修造がやってくる」「まじで」と期待する声があったが、松岡さんによると「テレビの収録で弘前には先月も訪れていた」という。同日の弘前市は雨の予報もあったが、時折日差しが見える暑い日となり、「黒石や平川は雨が降っていたのに弘前は晴れていた」「どうりで今日暑いわけだ」といったコメントが寄せられていた。