白神酒造の社長が火災で免れた日本酒を販売-地元イベントで

火災を免れたという白神酒造の酒

火災を免れたという白神酒造の酒

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 ビーチにしめや(青森県西目屋村)で行われた地元イベントで3月29日、白神酒蔵の西澤誠社長が火災を免れた日本酒を販売した。

元気な姿を見せる白神酒造の社長・西澤誠さん

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 白神酒造(弘前市米ケ袋)は同市西南に位置する東目屋地区の酒蔵。世界自然遺産「白神山地」の入口にあり、創業は100数年以上と言われているが明らかではない。西澤社長は前身となる「西澤酒造」から数えて5代目となる。

 同酒蔵は今年1月30日明け方に出火し、事務所併設の酒蔵約2000平方メートルを全焼した。けが人はなかったが、同所での酒造り再開は厳しい現状にあり、六花酒造(向外瀬豊)の酒造場を借り、醸造作業を始めることになった。

 この日、地元の交流イベント「白神キャンドルナイトin目屋」に集まったおよそ100人の前に火災後初めて姿を見せた西澤社長は「ご迷惑をおかけしました」と謝罪の後、東目屋地区の酒米だけを使った「100%地元産」の日本酒造りに取り組んでいたことを明かし、今春に完成予定だったが火災で無くなってしまったことを悔やみながら、「必ずまたここで酒造りを続けます」と力を込め、来場者から拍手が沸き起こった。

 会場では、西澤社長が「火災を免れた」という日本酒約30本を販売した。「火災前日にびん詰めしたお酒で、冷蔵庫に入りきらなかったため偶然助かった」と紹介し、数少ない日本酒を買い求める地元民たちで賑わいを見せた。

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