
薬王山正伝寺(弘前市西茂森1)で現在、オリジナルの缶ビールを無料配布している。
正伝寺を訪問した人にオリジナルキャラクター「薬師るり」が描かれた缶ビールを手渡しする同企画は、昨年に引き続き今年で2回目。ビールは「Be Easy Brewing」(松ケ枝)で醸造したもので、キュウリやナスのほかに、モモピューレを原材料に使ったビールになる。同寺住職の長谷川義高さんは「精霊馬に見立てたようなお盆ビール。楽しいことを始めたいと企画した」と話す。
2027年に本堂建立100周年を迎える正伝寺で、カウントダウンで盛り上げていきたいとイベントを昨年から企画。建立97周年として昨年は、ビールだけでなくクリアファイルを同寺院の檀家(だんか)中心に配布した。昨年のビールにはブルーベリーが入っており、醸造を担当したギャレス・バーンズさんによると、今年入れたモモによってビールが得意でない人でも楽しめる味に仕上がっているという。
キャラクターのイラストを担当しているのは青森在住のイラストレーター・葛西心さん。檀家の紹介で依頼した。「地域の活性化につながればと、なるべく地元の人たちにお願いしている」と長谷川さん。寺内にある無料のカプセルトイで当たるオリジナル缶バッジのイラストは黒石在住の「青森のあやちか」さんに依頼している。
ビールやカプセルトイのほかに、リンゴジュースやクリアファイル、うちわ、コースターも無料で配布する。8月10日~13日はビールサーバーからオリジナルビールを無料提供する。長谷川さんは「寺を身近に感じてほしいと始めた。楽しんでもらえるとうれしい」と話す。
配布は8月31日まで(準備数なくなり次第終了)。