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青森・黒石でクラフトイベント「こでんてん」 最後の開催へ

実行委員会事務局の玉置英子さん

実行委員会事務局の玉置英子さん

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 クラフトイベント「こでんてんin黒石こみせ 手しごとアート展」が6月14日・15日、黒石の中心市街で開催される。

横町かぐじ広場で開催した様子

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 全国から44組のクラフト作家がこみせ通り周辺に出店する同イベント。「こでんてん」は「こみせ通り」、「(津軽)伝承工芸館」(袋富山)、「天空村」(豊岡)の頭文字から。同実行委員会事務局の玉置英子さんは「2009(平成21)年から始まり、今回で15度目となったが、今回で最後の開催となる」と話す。

 玉置さんは2006(平成18)年に黒石へ移住し、工芸品や婦人服などを販売するカフェ「李紗羅(いさら)」(追子野木)を2008(平成20)年にオープンさせた。「こでんてん」の開催は、「津軽烏城(うじょう)焼」を焼いている陶芸家の今井理桂(りけい)さんとの出会いがきっかけだった。「住みやすかった黒石が少しでも盛り上がればと今井さんの力を借りながら始めた」と玉置さん。

 「人とモノを繋(つな)ぐ」をテーマに、同展は作品と作家との交流を大事にした。玉置さんによると、作家の口コミなどでイベントが広まり、全国から出店の応募があるという。玉置さんは「作家と地元のお客さまがイベントを通じて知り合い交流が生まれたり、リピーターも増えたりしいていた」と話す。昨年は5000人の来場があった。

 会場は「松の湯交流館」(中町)と「横町かぐじ広場」(甲徳兵衛町)、「じょんから広場」(中町)の3つに分け、それぞれ作家が出店する。8店舗が出店するフードコーナーも設ける。玉置さんは「こみせ通り周辺には飲食店や古着店などの店があるため、イベントついでに黒石のまちあるきも楽しんでほしい」と話す。

 コロナ禍では2年間休止を余儀なくしたが、毎年開催し続けてきた同イベント。今回を最後にした理由について、玉置さんは「実行委員の高齢化と体力の限界」と明かす。「10年続ければスタッフも10歳年をとり、区切りよく辞めようという提案はあった。私自身にまだ続けたいという思いがあり、今まで続いたが、若い人たちにバトンタッチしたい」と玉置さん。「心を豊かに笑顔になれるイベントとして最後までやりとげたい」とも。

 開催時間は、14日=10時~17時、15日=10時~16時。

 ※開催日に誤りがありました。正しくは6月14日・15日となります。お詫びして訂正いたします。

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