見る・遊ぶ

弘前・土手町が舞台のSFコメディー劇「セレシアンたち」 中三が宇宙船に

「セレシアンたち」のキャスト

「セレシアンたち」のキャスト

  • 76

  •  

 弘前・土手町を題材にした演劇「セレシアンたち」が6月14日、15日、スペースデネガ(弘前市上瓦ケ町)で上演される。

2024年8月末に閉店した中三弘前店

[広告]

 同作は、2024年8月末に閉店した商業施設「中三(なかさん)弘前店」が宇宙船だったら、という着想から、デパートの閉店に伴って地球を去ることになった宇宙人たちが織り成すSFコメディー劇。弘前を拠点に活動し、地域をモチーフにした舞台作品を制作している「劇団ひろさき演人(えんじん)」が公演する。

 小中学生向けに創作・指導した朗読劇を基に、土手町の商店主や関係者への取材を通じて舞台作品として再構築した。かつて東北有数の商店街として栄えた弘前の中心市街地を舞台に、地方の商店街が抱える問題や将来像をSFコメディーという一風変わったアプローチで探る物語に仕立てた。劇団主宰の鎌田龍さんが脚本・演出・音楽を担当する。

 鎌田さんは「中三や老舗菓子店・開運堂の閉店、イトーヨーカドーの撤退など、なじみのある街の激動が作劇のきっかけだった」といい、「うその世界の土手町を通じて現実の土手町を考えるきっかけにしてもらいたい。お客さんが公演後の帰り道で、街の見え方が変わって見えたらうれしい」と話す。

 主演の三浦ちひろさんは「弘前の人はもちろん、市外に住む人にとっても身近な街の話に置き換えると自分事として考えてもらえる作品では」と話す。キャストとスタッフの平均年齢は23歳。「若い世代が一から舞台作品を作り上げ、街中に人を集めようと挑戦している熱意も感じてほしい」とも。

 開演時間は14日=14時、18時、15日=14時(いずれも開場は30分前)。チケットは、一般=2,500円、25歳以下=1,500円、高校生=1,000円。予約はPeatixで受け付けている。

ピックアップ

弘前経済新聞VOTE

「すじこ納豆」を食べますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース