焼き菓子店「ジョージのおやつ」が8月1日、食品市場「虹のマート」(弘前市駅前町)内にオープンした。
西目屋在住の竹内丈滋(じょうじ)さんが、2018(平成30)年から無店舗で始めた同店。これまではイベント出店やカフェ、百貨店のスペースを間借りする営業スタイルだったが、2023年8月に関東エリアに初の実店舗として姉妹店「ジョージのおやつ 新城スタンド」(神奈川県川崎市中原区)を出店。今回オープンした店は青森県内で初の常設店となる。
竹内さんによると、菓子作りに興味を持ったのは、菓子製造の仕事に携わったことから。仕事は1年という期間だったが、同級生や上京して菓子店に勤めていた姉の助けもあり、「ジョージのおやつ」開業に至り、口コミやSNSなどで少しずつ人気を集めた。今ではインスタグラムのフォロワー数が1万人を超える人気店となっている。
以前から実店舗を出したいと考えていた竹内さんは「日常の中にある『おやつ』を楽しんでもらいたいとの思いがあった。地元の人たちが日頃から立ち寄り、買い物をする『虹のマート』のような市場であれば、店の思いを実現できると思ったのが大きな出店理由」と話す。
出店場所は東入り口付近で、昨年11月にオープンしたコーヒー専門店「ブラザー」が隣接する。店舗の壁は「クッキングアップルグリーン」と呼ばれる黄緑色で統一し、店舗は販売ブースのみ。菓子は全て西目屋の工場で竹内さんが作ったものが並ぶ。
メニューはテイクアウトのみ。カヌレ(280円)、プレーンスコーン(300円)、キャロットケーキ(430円)、アップルパイ(400円)、レモンケーキ(420円)など。商品のラインアップや詳細はインスタグラムで発信し、ケーキのホール注文や予約などは準備が整い次第対応する。
竹内さんは「地元の人たちに愛され続ける『おやつ屋さん』を目指したい」と笑顔を見せる。
営業時間は8時~18時。日曜定休。