土手町コミュニティパーク(弘前市土手町)で2月1日、「白神の恵みとESD環境教育フォーラム」が開催される。主催は一般財団法人白神山地財団。
日本で初めてユネスコ世界自然遺産に登録された「白神山地」がテーマの同フォーラム。人間の手がほとんど入っていないアジア最大規模のブナの天然林が特徴の白神山地。同財団の佐藤真弓さんは「弘前では、岩木山は身近にあるけど、白神は『奥』の山という感覚がある。世界自然遺産という自然資本が身近にあることに誇りや自覚を持つきっかけになれば」と期待を込める。
2部構成で行われるフォーラム前半では、弘前市立博物館長の長谷川成一さんの記念講演を開く。隔月で行っている長谷川さんの「館長講話」は、200人の聴講客が訪れるほど人気が高い。後半は同財団オリジナルのESDプログラムの説明を行う。ESDとは「持続可能な開発のための教育」の意味で、2002年のヨハネスブルグサミットにおいて、日本が提唱し国際的に注目が集まった。「自ら考え、行動できる次世代を育成するため親子で参加しやすいような内容にした」と佐藤さん。参加者は白神山地を知る度にポイントが入り、白神山地の神さまを目指すといった体験型のプログラムになるという。
同フォーラムは環境省の「平成26年度地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」に選定されており、全国14の事業の中で唯一、世界自然遺産を扱っている。佐藤さんは「ESDを通して白神山地の理解が深まれば」と参加を呼び掛ける。
開催時間は14時~16時20分。入場無料。