弘前の市場「虹のマート」(弘前市駅前町)内にラーメン店「麺屋コルトン」がオープンして2カ月がたった。
煮干しを中心に塩や豚骨をスープのだしに使ったラーメンを提供する同店。プロデュースしているのは、イタリアンレストラン「オステリア エノテカ ダ・サスィーノ」(本町)の笹森通彰さん。「気軽に食べられるラーメン店が欲しかったが、なかったため自分でラーメン店を作ることにした」と笹森さん。
5月22日にオープンしたが、スタッフのオペレーションやラーメンの改善、提供メニューを充実させるなど笹森さんによると、本格営業ではない状態が続いていたという。7月4日には新メニュー「まぜそば」を追加。7月24日に夏限定メニュー「冷やしまぜそば」も追加し、「オープン当初から予定していた店がようやく整った」と笹森さんは自信を見せる。
笹森さんは野菜や生ハム、チーズ、ワインなどを素材から作る「地産地消」「自給自足」のレストランシェフとしても知られる。虹のマートに食材を仕入れるためによく訪れることからラーメン店を、虹のマートの中に作ってしまおうと考えたという。席数はカウンター席6席。
メニューは、「煮干し正油ラーメン」「煮干し塩ラーメン」(以上、900円)、「しょうゆラーメン」「塩ラーメン」(800円)、特製まぜそば(700円)、豚骨ラーメン(750円)など。半熟味玉(100円)、チャーシュー増し(300円)、ほぐしチャーシュー(100円)などのトッピングメニューも用意する。
イタリアまで渡り、イタリア料理を修業した笹森さんにとって、ラーメンは業種違い。「ラーメンだからということではなく、料理を常においしく提供できるかという点が大事。限られた広さの調理場でスタッフの誰もが作れるようなオペレーションを構築した」と笹森さん。
オープンから2カ月がたち、笹森さんは「買い物ついでや朝からラーメンを提供しているので、気軽に利用してもらえる店にできれば」と笑顔を見せる。
営業時間は8時~17時45分。日曜定休。