弘前の観光ボランティアガイド団体「弘前路地裏探偵団」のテレビ番組が12月20日、一日限りの復活を遂げる。
観光ツアー「夕暮れ路地裏散歩」では1時間半の徒歩コースの中で、弘前市民にもあまり知られていないマニアックな街ネタが参加者に披露される
「弘前の魅力は桜や城といった定番の観光スポットだけではなく、街中に伸びる路地裏にも隠されている」というコンセプトで活動する同団。弘前という街を「和洋の建物が混在する迷宮(ラビリンス)」と見立て、その起伏に富んだ街並みを市民の生活とともに掘り下げながら、県内外の観光客をガイドする。
同団のメンバーはタレント、IT企業の経営者、ホテル支配人などさまざま。ガイド時には別名を名乗り変装して参加する。団長の鹿田智嵩さんは「正統派のガイドとは違う遊び心のあるものにしたかったから」と話す。定番の観光ツアー「夕暮れ路地裏散歩」は開始時間が17時半に設定されており、「日中の姿から一転、夕暮れとともに怪しい姿に身を変えて街中を歩く楽しさがある」と鹿田さん。
同団はガイド活動のほか、過去に3度「路地裏探偵団がゆく!」というテレビ番組シリーズ(青森朝日放送)にも出演。同番組は同団メンバーが毎回、同市内の街ネタを紹介する情報番組で、2011年、12年、13年の3年間で3シーズンまでが放送された。シーズン終了後も今年の8月に一度特別編として復活し、さらに12月20日にも放送されることになった。
今回のテーマは「弘前市内にある最古級のものを探せ」。「弘前には日本最古のソメイヨシノや日本最古のラッセル車などが存在するが、その他にも身近なところに意外な『最古級』のものが潜んでいる」と鹿田さんは話す。「自分たちの街に埋もれている『面白いもの』を発見してそれを地元や外部の人たちに伝えるのが路地裏探偵団の役割。弘前だけでなく、青森や八戸、津軽と南部、下北など各地に、そうした素材が眠っている。いつかそこまで飛び出していきたい」とも話す。
放送時間は16時30分~17時。