弘前ねぷたまつりが8月1日、3年ぶりに開幕した。
新型コロナウイルスの影響で2020年、2021年の合同運行は中止となった弘前ねぷたまつり。今年は文献に「ねぷた」が登場して300年の節目に当たり、「弘前ねぷた300年祭」と題した特別運行や後援事業が企画されている。
合同運行は例年、約80の団体が参加するが今年は46団体。祭り初日となった同日は22団体が出陣した。観客や参加団体にはマスクの着用や消毒、拍手による応援といった感染症対策を講じた形での開催となった。
出陣式で、弘前ねぷたまつり運営委員会委員長で弘前市長の櫻田宏さんは「制約が多い中での開催になったが、受け継いだねぷたを先人たちに恥じないような祭りにし、次の世代につなげていきたい」とあいさつした。
この日は朝から雨で、待機場所に並んだねぷたも雨よけ用のシートで覆われていたが、開幕時間が近づくと晴れ始めた。一時小雨が降ることもあったが、合同運行ではほとんどのねぷたのシートが取り除かれ、豪華絢爛(けんらん)な生の姿を見せ、「ヤーヤドー」の掛け声と共に3年ぶりの合同運行が行われた。
70代男性は「ねぷたの参加台数がこんなに少ない祭りは初めてだが、祭りが始まると2年のブランクなく気持ちが高まった」と笑顔を見せる。沿道で見物していた40代男性は「お帰りなさいと、ようやく『じゃわめぐ(津軽弁で居ても立っても居られない高揚感のこと)』夏が戻ってきた」と話す。
今月7日まで。