弘前の古家具店「greenfurniture(グリーンファニチャー)」(弘前市代官町、TEL 0172-33-9288)が3月1日、リニューアルオープンした。
セレクトショップ「green」(代官町)の姉妹店で古家具を専門に扱う。2011(平成23)年から「green」の2階で紳士服と一緒に古家具も販売していたが、販売スペースが狭くなったことから現在の場所に移転。当初は紳士服のみだったが、2014(平成26)年から古家具専門店となった。
店長の佐野貴広さんによると、リニューアルは2年以上前から考えていたアイデアだったという。築80年の建物は以前、約21坪で3部屋に分かれていた。「メインの売り場と閉鎖的な部屋に分かれていたが、壁を壊し、天井を広げ開放的な空間に仕上げた」と佐野さん。
改修は2月中を休業とし、1カ月かけて店主の小林久芳さんと2人で行った。100年前の古時計といったアンティーク家具を中心に古い雑貨などを周遊できるように店内のレイアウトを変更。佐野さんは「天井まで白で塗り直したことが一番苦労した」と振り返る。
「必要としなくなった物を必要としている誰かのもとへ」をコンセプトに「リサイクル率を上げたい」と目標を語る佐野さん。弘前は空襲を免れたことから、戦前の家具や骨とう品が多いという。「中には使い方が分からない物もあり、想像しながら店内を散策してもらえるとうれしい。リペアしたり見せ方を変えたりすることで新たな価値を生み出すことができることも知ってほしい」とも。
「興味のないお客さまが、リサイクルやリメークに関心を持ち、古い物を使い続けるような意識を持ってもらえれば」と期待を込める。
営業時間は11時~19時。水曜定休。社会情勢不安が続く間、営業時間は11時~17時。火曜、木曜は臨時休業とする。