青森毛豆研究会が9月26日、津軽弘前屋台村かだれ横丁(弘前市百石町)で「最強毛豆決定戦’14」を開催した。
2回目となった同決定戦は、青森在来の枝豆「毛豆」のブランド化を目指すイベント。今年は12人のエントリー者から出品された毛豆を、10人の審査員と一般参加者によって審査した。
山形大学准教授で「エダマメ研究会会長」の江頭宏昌さんが審査員の代表としてイベント冒頭であいさつ。「もしかすると毛豆は中国から持ち込まれた種子ではないか」と解説し、「ようやくこのイベントに参加することができた」と会場の笑いを誘っていた。
チャンピオンに選ばれたのは、JIJI農園(田舎館村豊蒔)の一戸茂人さん。退職後から農業を始め、知人に譲ってもらったという豆から毛豆の栽培を始めた。無農薬で栽培し、肥料は使わず燻炭(くんたん)を土に混ぜる農法で出品。受賞は「素直にうれしい」と一戸さん。「さらにおいしい毛豆をつくっていきたい」と今後の意気込みを語った。
一般参加者は30人限定の予定だったが、応募者が多数だったため参加人数を増やした。当日の飛び込み参加者も含めると、約80人が参加したという。同決定戦に初参加した野呂英樹さんは「初めて毛豆を食べ比べたが、同じ品種でも生産者の作り方でこんなに味が変わることに驚いた」と話していた。