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弘前のシャンソン酒場「漣」が50周年 記念コンサート全国ツアーも

津軽弁シャンソン歌手・秋田漣さん(提供写真)

津軽弁シャンソン歌手・秋田漣さん(提供写真)

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 弘前の「シャンソン酒場 漣(れん)」(弘前市桶屋町、TEL 0172-33-0191)が6月、オープン50周年を迎えた。現在、店主で津軽弁シャンソン歌手の秋田漣さんが記念コンサートツアーを全国展開している。

秋田さん本人が描いたという店の看板。漣のシンボルとして地元民に親しまれている

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 1968(昭和43)年に開業し、当初はBGMにレコードを流す酒場だったという。秋田さんがレコードの代わりに歌い始めるようになったことで、マイクを購入し、ピアニストを雇うようになり、次第に店内でライブを行うようになったという。

 秋田さんは「フランスには行ったこともないし、パスポートすら持っていないが、学生時代からフランス映画が好きで、劇中の歌を歌うことが好きだった。店内で歌うようになったのも映画音楽が中心だった」と振り返る。

 50周年記念コンサートは4月1日の九州・福岡を皮切りに、6月は大阪や郡山でも開いた。「歌は基本的に店内だけ。店内で聞いたお客さまが自分の場所でも聞きたい、という形で依頼を受けて店以外でも歌うようになった」と秋田さん。「記念コンサートを機に行ったこともない場所で歌を披露したり、弘前の魅力を伝えられる機会になったりしてありがたい」と笑顔を見せる。

 10月5日にはカルッツかわさきホール(神奈川県川崎市)でピアニスト・小原孝さんやナビゲーターに元NHKアナウンサー・村上信夫さんを迎えてコンサートを行う。川崎でのライブは3度目で、東日本大震災復興チャリティーコンサートとして出演したことがきっかけという。

 秋田さんは「20代で店を立ち上げて、地元の人たちの暖かい声援に守られ、今でも続けられている。年は取ってしまったが、声が出る限りは歌い続けたい」と意欲を見せる。

 今後仙台や花巻でも記念コンサートを行い、追加公演も行う予定という。秋田さんは「最終公演はやはり弘前を考えていて、来年4月に弘前市民会館(弘前市下白銀町)で行う予定」と話す。

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