弘前に昨年12月22日、「中華そば文四郎」(弘前市小比内、TEL 0172-26-8566)がオープンした。
青森県つがる市の障がい者支援施設「健誠会」の通信販売用商品「月見野ラーメン」を開発したという山崎徹さんが店長を務める同店。出店の経緯について、「好きなラーメンで、障がい者でも働ける場を作りたかった」と話す。店舗面積は約19坪。席数は、カウンター席6席、テーブル席8席。
山崎さんは福祉を学んでいた学生時代にマジックに没頭したこともあり、マジシャン「ヤマザキトオル」としても活動している。「長い時間をかけて仕込み、お客さまの喜ぶ顔を見る。マジックとラーメン作りは似ている」と山崎さん。
「化学調味料不使用」にこだわったというメニューは、「濃厚煮干中華(中太麺)」(750円)、「中華そば(細麺)煮干し」(650円)の2種類。トッピングは、味卵(100円)、チャーシュー(200円)。大盛り100円増し。おにぎり(100円)も用意する。
山崎さんによると、「濃厚煮干中華」は開発に2~3カ月をかけたといい、試食した周囲の反応も上々だったという。「濃い煮干しラーメンを好む津軽でも、苦手な人はいる。そんな人にも食べられる味付けにした」と自信を見せる。
一方、「中華そば煮干し」はなかなか味が定まらず、当初12月10日を予定していた開店日を22日に延期したという。「試行錯誤を続けるうち、煮干しの神さまが降りてきた」と山崎さん。「万人に好かれるラーメンがないように、今の自分が好きなラーメンに仕上がった」とも。
営業時間は11時~15時。