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弘前のラーメン店「スタミナ一番」が20周年 屋台ラーメンから始め43年

店主の川村政人さんと妻・愛子さん

店主の川村政人さんと妻・愛子さん

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 「スタミナ一番 屋台スピリッツ」(弘前市泉野5、TEL 0172-87-6996)が10月11日、路面店をオープンして20周年を迎える。

看板メニュー「スタミナラーメン」

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 1982(昭和57)年に屋台ラーメン店として創業し、2005(平成17)年、弘前市泉野に路面店を構えた同店。店主の川村政人さんは「夫婦二人三脚で続け、つらいこともあったかもしれないが、今ではスイートメモリー」と笑顔を見せる。同日は、スタミナラーメンのうずらの卵が2個入るほか、来店者に菓子を用意する。

 川村さんは中学卒業後、左官職人として働くが、20歳ころには仕事を失い、好きだったラーメン店開業を目指すようになった。弘前市立第三中学校(豊原1)に出店していた屋台「スタミナ」で修業し、22歳で独立。川村さんは「少ない資金で開業できたのが屋台だった」と振り返る。屋台ラーメンは23年続けた。

 看板メニューの「スタミナラーメン」は創業当初からレシピは変えず、細ちぢれ麺に、うずらの卵とひき肉、ワカメなどを入れる。創業当初は350円だったが、現在は700円。移転してからは、子ども向けに小ラーメン(500円)、年配客には「中華そば」(650円)など、老若男女問わず来店できるようメニューを増やした。

 同店は青森県認定バリアフリー店舗で、車いすを常備し、身障者用トイレも備える。「店を建てる際、10年後、20年後でもお客さまが通えるよう高齢者でも利用しやすいようにした」と川村さん。常連客を通じて知った障害者療護施設へのボランティア活動も店づくり影響を与えたという。2017(平成29)年にはさまざまなボランティア活動の功績をたたえられ、「弘前マイスター」に認定された。

 毎日ラーメンを食べるという川村さんは現在、66歳。病気やケガもなく、毎週定休日には自宅近くの神社の清掃活動や子どもたちにサッカーを教えている。川村さんは「目標は75歳まで店を続けること」と意欲を見せる。

 営業時間は、11時~14時25分、17時30分~19時45分。水曜定休。

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