
ウェブで現在連載中の漫画「青森さんちの食卓」のホームページが10月1日、リニューアルされた。
青森にUターンした主人公・青森さんの日常を描く同漫画。今回のサイトリニューアルで、キャラクター型AIを活用した青森さんとのチャット機能が追加され、青森の観光情報を聞き出したり青森さんと会話したりできるようになった。
同漫画の連載が始まったのは2023年8月。その後、不定期更新で現在9話までを配信している。漫画では、弘前さくらまつりや五所川原立佞武多、黒石よされなどの様子が描かれ、地元の店なども登場する。
同サイトの企画運営を手がける「farm in(ファームイン)合同会社」(弘前市駅前町)の鹿倉秀太社長によると、当初は漫画に登場する青森の商品などをECサイトで販売し、実際にある街の風景を描くことで「聖地巡礼」などの需要創出を狙っていたという。「まずは地域の人たちのファンづくりが先だと気づいた。地域の人たちと一緒に育てていけるようなコンテンツづくりを始めることにした」と鹿倉社長。
リニューアルを機に、テーマに沿った青森に関する情報を読者から提供してもらうキャンペーン企画も始まった。鹿倉社長によると、提供情報をAIが学習し、青森の知識や知見を増やし、回答の幅を広げることができるという。第1回のテーマは「県外の友達が遊びに来るならどこに連れていく?」。選ばれた投稿者には、漫画に登場することができる権利を進呈する。
鹿倉社長は「写真や言葉ではなく、漫画だからこそ伝わるものがある。今後は八戸や下北エリアの方も紹介していきたい」と意欲を見せる。