
青森の「トヨカワイラスト研究室」によるイラスト展「スーパーラブ♥あなたの地獄」が9月26日、鳴海要記念陶房館(弘前市賀田大浦)で始まった。
「トヨカワイラスト研究室」を主宰するイラストレーター・豊川茅さんのイラスト展。昨年7月に青森県立美術館のワークショップエリアで開催した「スーパーラブ♥地獄」から60点以上のイラストやキャンバス絵画を展示する。
豊川さんは青森を拠点に活動するイラストレーター。デザイン会社などに勤務した後、2016(平成28)年に「トヨカワイラスト研究室」を立ち上げ、縄文土偶のイラストやユニークなキャラクターの冊子・チラシなどのデザインを手がける。
豊川さんによると、今回の展示は同館のスタッフ・宮地令子さんの退職が背景にあるという。「12年前にまだ会社員だった頃、同館のスタッフだった宮地さんから声をかけてもらい、2014(平成26)年には同館で個展を開くことができた。イラストレーターとして背中を押してもらった感謝を宮地さんに伝える企画」と豊川さん。
宮地さんは「12年前から1人のファンとして豊川さんを見えていた。私が担当する最後の展示が豊川さんであることがうれしい」と話す。
8月下旬に人づてに宮地さんの退職を伝えられたという豊川さんは、宮地さんに相談し、約1カ月で展示の準備を行った。豊川さんは「昨年の展示作品にデコレートをしたり、来場者から集めた『地獄』の展示を追加したりしている。宮地さんへのラブレターを感じてほしい」と話す。
開催時間は10時~16時。入場無料。9月29日まで。