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青森のかまぼこ店が15年ぶりに「とうふかまぼこ」販売へ 農家なじみのおやつ

丸高高橋蒲鉾店では15年ぶりの復活となった「とうふかまぼこ」

丸高高橋蒲鉾店では15年ぶりの復活となった「とうふかまぼこ」

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 豆腐と魚のすり身を使った「とうふかまぼこ」の販売が7月10日、弘前、黒石のカブセンターなどで始まった。

「とうふかまぼこ」パッケージ上部

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 「とうふかまぼこ」は、水切りした豆腐と魚のすり身を混ぜ、砂糖などを加えて蒸した甘いかまぼこ。製造は「丸高 高橋蒲鉾(かまぼこ)店(=高ははしごだか)」(青森市戸山荒井、TEL 017-742-1744)。同商品は、現在の工場長・齊藤立(たつる)さんが入社した15年ほど前に一時期販売されていたが、売れ行きが伸びず製造を中止。今回、齊藤工場長の希望により復刻販売することになった。

 「農作業の合間のおやつとして、弘前や黒石などの中南地域、板柳や藤崎などの西北地域などの農家で親しまれている。以前働いていた弘前のかまぼこメーカーで製造していた思い出の品。すでにそのメーカーは倒産し、当時の味を再現したい思いが年々強くなっていた」と齊藤工場長。

 1年間の試行を重ねて完成にこぎ着けた。齊藤工場長は「材料の仕入れ先だった豆腐店が廃業しているなど、以前とは状況が変わっていて想定よりも時間がかかった。時代に合わせて甘みも調整した」と話す。高橋真史社長は「すべて手作業で工場長が仕上げている。熟練の技が光る品」と自信を見せる。

 かまぼこ職人歴43年という齊藤工場長は「かまぼことうふの味を、かつて食べていた人に味わってもらいたい。食べたことのある人、初めての人も、懐かしい青森の味を楽しんでもらえたら」とほほ笑む。

 参考小売価格は495円(4切れ入り)。7月10日現在の販売場所は、カブセンター神田店(弘前市神田)、ベニーマート松原店(松原)、ベニーマート黒石店(黒石市ちとせ1)、メガ城東北店(弘前市城東)。

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