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弘前にチーズ専門店「SHE/SHOCK/CHEESE」 チーズ文化を根付かせたい

店主の相澤隆司さん

店主の相澤隆司さん

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 弘前の百貨店「中三(なかさん)弘前店」(弘前市土手町)入り口付近のポップアップストアブースに4月20日、チーズ専門店「SHE/SHOCK/CHEESE」がオープンした。

中三弘前店入り口にポップアップストアに出店した

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 店主の相澤隆司さんがセレクトした世界のチーズを販売する専門店。黒石出身で乳製品販売配達会社「相澤商事」の長男である相澤さんが2016年から立ち上げた。当初はイベント出店や店舗内のブースやコーナーへの商品提供のみの活動だった。出店は初めて。

 相澤さんは幼少の頃から牛乳の配達業を行う父親の仕事を見て育った。「いつかは継ぎたい」という思いはあったという。大学進学のため上京。高級スーパーマーケットで働くことになったが、乳製品販売ブースを担当し、チーズの勉強をしたと振り返る。「牛乳だけでは生き残れない。新しい売り方を模索できた」とも。

 「提案したチーズを試食して驚いたり喜んでくれたりする顔を見るのがうれしい」と相澤さん。「店名は『試食チーズ』のだじゃれ」と笑顔を見せる。

 メニューは、パルミジャーノ・レッジャーノ(700円)、フランス産ミモレット(800円)、牛と羊とヤギのミルクを混ぜて作ったイベリコチーズ(時価)など、10種以上を用意。週替わりのチーズを入れたサンドイッチ(280円)やコーヒー(350円)、ビール(600円)、グラスワイン(500円)といったドリンクメニューを提供しイートインにも対応する。中三弘前店地下1階のチーズ売り場にもチーズを置く。

 相澤さんは「チーズは弘前で広がりつつあるリンゴのお酒『シードル』との相性もいい。チーズを弘前に根付かせていきたい」と話す。父親の会社を再建させるという夢もあるという。現在も朝早く起き、牛乳配達の仕事を行っている。

 「牛乳を瓶で毎朝配達するという文化はなくなりつつある。現代風にアレンジして時代に即した形で残していければ」と意気込みを見せる。

 営業時間は10時~15時。土曜・日曜定休。

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