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2017年の新造語「マジ卍」、市章に「卍」使う弘前市民の声は

弘前市内の小中学校に試験配布した「ひろさき卍学」

弘前市内の小中学校に試験配布した「ひろさき卍学」

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 2017年にネット上で女子高生を中心に話題を集めた言葉「マジ卍(まんじ)」について、弘前市民に話を聞いた。

弘前市内にある「卍」のマンホール

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 「マジ卍」は、会話の中で感情の変化を表現したり、ポジティブな意味合いで使われたりする造語。弘前市では1900(明治33)年から「卍」が市章として使っており、藩政時代に弘前エリアを治めていた津軽家の旗印としても使われていた。現在でも市内のマンホールや標識のアクセントに使われている。

 弘前市教育委員会によると、「卍」は功徳円満の意味で、吉祥万徳の相を表す漢字という。市では今年4月、全36ページにおよぶ郷土学習本「ひろさき卍学」のパイロット版を市内小中学10校に配布した。

 同課担当者は「文化や歴史といったさまざまな側面から弘前を好きになってもらうために作成した。将来、郷土に愛情を持てる人間を作りたかった」と話す。来年4月には弘前市立の小中学校に正式版を配る予定という。

 弘前市在住の30代女性の一人は「(マジ卍は)まったく使ったことがない。弘前の女子高生は使っていないのでは」と話す。同市内の高校に勤める50代男性は「生徒たちの普段の会話で聞いたことはない。会話の中でわざとらしく『マジ卍』を聞いたことはある」と笑顔を見せる。

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